5. 実践で有効活用するためのテクニック
パソコン管理台帳は、「PcView」で取得可能な項目を任意の列位置に追加することができます。
パソコン管理台帳の「PC一覧」シートをご覧ください。「PC一覧」シートの1行目から3行目は、「PcView」によって出力されたCSVファイルの位置を定義しています。
例えば、パソコン管理台帳のA列の行番号は、
- 1行目..."LAN"
- 2行目..."Adapter"
- 3行目..."IPアドレス"
となっていますので、「PcView」によって出力されたCSVファイルにて、
- Group列 ..."LAN"
- Item列 ..."Adapter"
- SubItem列..."IPアドレス"
となっている行の"Contents"列から値を取得しています。
例えば、次の場合、
- Group列 ..."LAN"
- Item列 ..."Adapter"
- SubItem列..."IPアドレス"
に該当する値は"192.168.124.1"となり、この値がIPアドレスとしてA列に書き込まれます。また、逆にパソコン管理台帳にて1行目から3行目が空になっている列は、「最新の状態に更新」シートの「PC一覧更新」ボタンをクリックしても、値が上書きされることはありません。
そのため、1行目から3行目を空にした列をメモ欄として用いることが可能です。
例えば、上記の例の場合、
- B列..."設置場所"
- C列..."使用部署"
- D列..."担当者名"
という列が追加されています。これらの列は、「最新の状態に更新」シートの「PC一覧更新」ボタンをクリックしても、入力済みの値を上書きすることはありません。
また、パソコン管理台帳のA列、「IPアドレス」にはハイパーリンクが設定されています。ハイパーリンクのリンク先は、IPアドレスに該当する、「PcView」によって出力されたCSVファイルです。
参照したい項目がパソコン管理台帳の列では足りない場合、このハイパーリンクをクリックし、直接CSVファイルを参照するといった使い方ができます。
6. まとめ
自動で更新するパソコン管理台帳を紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。ExcelVBAの知識があれば、社内の環境に応じてさらに機能追加することも可能です。本ツールが、あなたの職場にてお役立ていただくことができれば幸いです。