米Googleは、スマートフォン、タブレット端末をはじめ、Android Auto、Android Wear、Android TVを含むAndroidプラットフォーム向けアプリの開発が可能な統合環境の最新版「Android Studio 2.0」を、4月7日(現地時間)に公開した。
「Android Studio 2.0」では、おもな新機能として開発したアプリをより手軽に実行できる「Instant Run」を搭載し、Androidエミュレータの高速化や「Cloud Test Lab」の統合を実現するとともに、Googleで検索されやすくするURLの自動生成機能、GPUデバッガ(プレビュー版)を備えるほか、「IntelliJ 15」にアップデートしている。
「Instant Run」は、「Instant Run」ボタンを押すだけでコードの変更を解析し、アプリに組み込んで実行可能な機能で、API 14以降が動作するAndroidデバイスまたはエミュレータに対応する。
「Android Studio 2.0」に搭載されたAndroidエミュレータは、従来バージョンと比較してCPUやメモリ、I/Oに関して最大3倍高速化しており、ADBのプッシュ速度は10倍の高速化を実現した。さらに、ユーザーインターフェースとセンサコントロールの刷新によって、ドラッグ&ドロップによるAPKの追加や、ウィンドウのリサイズ/再スケール、マルチタッチ操作の追加に対応している。
「Cloud Test Lab」は、開発したアプリをクラウド経由でさまざまな端末を使ってテストできる新サービスで、「Android Studio 2.0」から直接「Cloud Test Lab」を利用したテストを実行可能になった。
URLの自動生成機能は、App Indexing APIを利用して、開発したアプリをGoogle検索で見つけられやすくするもので、アプリのコード内にURLの構造を生成するとともに、AndroidManifest.xmlに基づくアトリビュートを追加し、Google API Indexingサービスと接続できるようにする。
GPUデバッガのプレビュー版は、フレーム単位でのアプリの動作確認や、グラフィックスのレンダリングのデバッグが可能で、OpenGL ESを利用したゲームや、グラフィックスを重視したアプリの開発に役立つ。
【関連リンク】
・Google
・Android開発者向けサイト(英語)
・Android Studio(英語)
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