SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

AngularJSアプリ開発を支援する便利モジュール

AngularJSアプリに役立つ小粒なライブラリ ~ 可変パネル/CSV生成/カウントダウン機能

AngularJSアプリ開発を支援する便利モジュール(16)

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

オブジェクト配列をカンマ区切りテキストファイルに変換するには? - ngCSV

 ngCSVは、与えられたオブジェクト配列をもとにカンマ区切りテキスト(CSV)ファイルを生成し、ダウンロードさせることができます。

ngCSVで生成されたCSVファイル
ngCSVで生成されたCSVファイル

 ngCSVは、Bowerを利用することで、以下のコマンドでインストールできます。

> bower install --save ng-csv

 では、具体的な例もみてみましょう。以下は、あらかじめ用意したJSON形式のファイル(books.json)を$httpサービス経由で取得し、その内容をCSVファイルとして出力する例です。もちろん、実際のアプリではデータベースなどから取得した情報をJSON形式に変換したものを出力することになるでしょう。

リスト3 csv.html
<!DOCTYPE html>
<html ng-app="myApp">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<title>AngularJS</title>
<!-- (1)ngCSV本体とngSanitizeモジュールをインポート -->
<script src="bower_components/angular/angular.min.js"></script>
<script src="bower_components/angular-sanitize/angular-sanitize.min.js"></script>
<script src="bower_components/ng-csv/build/ng-csv.min.js"></script>
<script src="scripts/csv.js"></script>
</head>
<body ng-controller="MyController">
<!-- (3)ボタンにダウンロード機能を付与-->
<button type="button" ng-csv="getDetail()"
  filename="books.csv" csv-header="headers">
  書籍情報取得
</button>
</body>
</html>
リスト4 csv.js
// (2)ngCsv/ngSanitizeモジュールへの依存関係を設定
angular.module('myApp', ['ngSanitize', 'ngCsv'])
  .controller('MyController', ['$scope', '$http', function($scope, $http) {
    $scope.headers = [ 'ISBNコード', '書名', '価格', '出版社', '刊行日' ];

    $scope.getDetail = function() {
       return $http.get('scripts/books.json')
         .then(function(response) {
           return response.data;
         });
    };
  }]);
リスト5 books.json
[
  {
    "isbn":"978-4-8222-9876-0",
    "title":"アプリを作ろう! Visual C++入門",
    "price":2000,
    "publish":"日経BP社",
    "published":"2016-06-22"
  },
  ...中略...
]

 ngCSVを利用するには、ライブラリ本体(ng-csv.min.js)に加えてAngularJS標準のngSanitizeモジュールをインポートした上で(1)、アプリモジュール(myApp)からはngCsv/ngSanitizeモジュールへの依存関係を宣言します(2)。

 あとは、ファイルをダウンロードするためのボタンに対して、ng-csv属性(ディレクティブ)を付与することで、CSVファイルのダウンロード機能を付与できます(3)。また、ダウンロードに関わるパラメーターを、以下の属性で指定できます。

ng-csvディレクティブで利用できる主な属性
属性名 概要
ng-csv CSV生成のもととなるオブジェクト配列(または、配列を返すPromiseオブジェクト)
filename ダウンロードファイル名
csv-header ヘッダー列名の配列
field-separator 区切り文字(デフォルトはカンマ)
text-delimiter エスケープ文字(デフォルトはダブルクォート)
quote-strings すべての文字列フィールドをエスケープ文字で括るか
add-bom ファイルにBOM(Byte Order Mark)を追加するか

 たとえばfield-separator属性を「\t」とすることで、タブ区切りファイルを生成することも可能です。

次のページ
カウントダウン表示を実装する - Angular Count-to

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
AngularJSアプリ開発を支援する便利モジュール連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

WINGSプロジェクト(ウイングスプロジェクト)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/9587 2016/09/05 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング