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【デブサミ2017】セッションレポート

現実とホログラムが融合する世界へ、Windows Holographicで飛び込もう!【デブサミ2017】

【16-D-7】Windows Holographicと始める 新しいコンピューターの形

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 2016年12月02日にプレオーダー開始、2017年01月18日リリースとなった「Microsoft HoloLens」。以降、日本国内でも大きな反響を呼び、各所で開催されたイベントにも、たくさんの参加者が集まり大盛況となっています。「Developers Summit 2017」で行われた、株式会社ホロラボ 代表取締役 中村薫氏のセッションでは、Microsoft HoloLensから始まったWindows Holographicの新しい体験がデモを交えて紹介されました。本記事ではその内容についてレポートします。

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株式会社ホロラボ 代表取締役 CEO TMCN/HoloMagicians 中村薫氏
株式会社ホロラボ 代表取締役 CEO TMCN/HoloMagicians 中村薫氏

Microsoft HoloLensの実演とHoloLens Meetupについて

 最初に中村氏は「Microsoft HoloLens(以下、HoloLens)」を使い、会場の参加者席の写真を撮影しました。

HoloLensを使って撮影する中村氏
HoloLensを使って撮影する中村氏

 HoloLens独特の操作に対しても慣れた手つきで端末を操作し、その流れで撮った写真をTwitterに上げてみせました。

撮影した写真をTwitterに投稿する様子
撮影した写真をTwitterに投稿する様子

 中村氏は2017年1月18日にHoloLens/Windows Holographicに特化した会社「株式会社ホロラボ」を設立し代表取締役CEOに就任。アプリケーション開発や講演、ハンズオンセミナー、執筆など精力的に活動を行っています。2017年の1月末から2月に掛けて日本各地(福岡、東京、大阪、仙台の4カ所)で開催した「HoloLens Meetup」は、ハンズオンで計92人、ミートアップで計237人もの参加者を集めたイベントとなりました。

「Tokyo HoloLens Meetup Vol.1」の様子
「Tokyo HoloLens Meetup Vol.1」の様子

HoloLensの概要

 HoloLensはマイクロソフト社が発売している頭部装着型のPCです。Windows 10が搭載されており、単体で動作可能なためHMD(Head Mounted Display)とは異なります。ケーブルレスな構造で、かぶったまま移動することができます。価格は開発者版が$3000、コマーシャル版が$5000と、なかなか高価ですが「当セッションが終わる頃には“3台”購入したくなっていると思います」と、中村氏はコメントしました(その理由は後に明かされます)。

 HoloLensで扱っている技術はMR(Mixed Reality:複合現実感)と呼ばれ、周囲の現実環境を認識して仮想空間に作用させるものです。今までよりも高精度なAR(Augmented Reality:拡張現実)を実現可能で、Windows 10アプリを利用できるため用途が広くなっています。

 HoloLens固有の機能としては主に以下のものが挙げられます。

  • 空間座標
  • 視線入力
  • ジェスチャー入力
  • 音声入力
  • 空間(三次元)音響
  • 空間マッピング
  • 空間共有
HoloLendsのハードウェア
HoloLendsのハードウェア

 ここで挙げられたのは開発者版の機能で、コマーシャル版にはセキュリティ・認証・ネットワーク関連といった企業用の機能が追加されています。

 「Windows Holographic」はWindows 10より可能となったホログラフィック・コンピューティング・プラットフォームです。現実世界に3Dホログラムを重ねて表示することができます。詳細についてはセッション資料でも展開されていた下記2件の記事をご参照ください。ちなみにHoloLensは医学的見地から13歳未満の使用ができません。

 ところで、MR(Mixed Reality)とはそもそもどのような意味なのでしょう。中村氏は以下の図を示しながら解説しました。図の左から右に行くにしたがって仮想感が強まっていきます。拡張現実感(AR)は現実をベースにして仮想空間を投入したもの、拡張仮想感(AV)はベースが仮想でそこに現実空間を投入したもの、という意味合いです。

MR(Mixed Reality)とは
MR(Mixed Reality)とは
  • 現実環境(Real Environment)
  • 拡張現実感(AR:Augumented Reality)
  • 拡張仮想感(AV:Augumented Virtuality)
  • 仮想現実、人工現実感(VR、Virtual Environment)

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この記事の著者

しんや(シンヤ)

2010年末~2013年前半位までの期間で興味のある勉強会に頻繁に参加。参加してきた勉強会のレポートブログとTogetterをひたすらまとめ続け、まとめ職人(自称/他称含む)として暫く過ごしておりました。色々な縁あってDevelopers Summit 2013では『公募レポーター』も務めました。2013年05月『出張ブロガー』を経て2013年08月にクラスメソッド株式会社へ転職。現在は業務(AWS及びその周辺技術を扱う)の...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/10088 2017/04/19 14:00

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