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現実とホログラムが融合する世界へ、Windows Holographicで飛び込もう!【デブサミ2017】

【16-D-7】Windows Holographicと始める 新しいコンピューターの形

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2017/04/19 14:00

目次

HoloLensにできること、できないこと

※編集部注

 「HoloLensにできること、できないこと」の内容は2017年2月16日時点の情報です。

 一見何でもできそうな魔法のツールのように思えるHoloLensですが、仕様としてできることとできないことが存在します。主な「できること」は以下の通りです。

  • AR的な重畳表示(認識した情報を利用して対象を特定し、現物に対して重ね合わせて表示すること)
  • 指1本でのジェスチャー操作
  • 3Dオブジェクトの空間内固定、複数HoloLensでの共有
  • Bluetooth機器との接続
  • Wifi経由のデータ送受信

 一方で、以下は「できないこと」です。

  • Kinectのような人の検出や追跡
  • Leap Motionのような指の検出や追跡、座標の取得
  • USBホスト機能(USB機器の接続はできない)
  • GPSの利用

HoloLensの可能性とアプリ開発

 では、HoloLensは今後どのような使い道や可能性が考えられるのでしょうか。中村氏はさまざまな利用例を踏まえて紹介しました。HoloLensでは一般的なWindowsアプリ、例えばPowerPointやExcelなどが使えるため、普通のPCのように利用可能です。また、Bluetoothが利用できるので、マウスやキーボード、ゲーム機などを接続して活用の幅を広げることができます。

HoloLensを使用してデスクワークを行う
HoloLensを使用してデスクワークを行う

 さらにHoloLensを使うと三次元のデータを三次元のまま見ることができ、共有することも可能なので、よりクリエイティブな活動ができるようになります。さらに「AR CAD Cloud」を用いると、二次元でしか表現できなかったものが三次元で表現できます。そのため物事をイメージしやすくなるでしょう。

モデリングデータをAR CAD Cloudへアップロード
モデリングデータをAR CAD Cloudへアップロード
ARのテーブルが表示された画面を共有している様子
ARのテーブルが表示された画面を共有している様子

 特に数学や理科、科学、医学といったジャンルでは、三次元表現技術を適応させることでよりよい効果が見込めると考えられています。

人体の構造を三次元で実物大に表示
人体の構造を三次元で実物大に表示

 HoloLensアプリケーションの開発環境にはWindows 10 Home/Pro、Unity5.5.0以降、Visual Studio 2015 Update3以降が必要です。また、HoloLens上で動作するのはUWP(Universal Windows Platform)アプリケーションのみです。具体的なアプリケーションの種類は以下の3種類となっています。

BodyLock

 自分の動きにホログラムが追従するイメージのアプリですが、現状ユーザーは作成できないアプリです。HoloLens起動時に表示されるスタートメニューが該当します。

WorldLock

 空間にホログラムを置く(自分の動きに追従しない)イメージの、一般的なUWPアプリです。

排他的表現

 3Dのアプリで、起動すると他のアプリが見えなくなる、全天表示のタイプです。

 ちなみに実機がない場合はエミュレータを利用することも可能です。Unityにおける1Scale(1Unity)は現実での1mに相当するため、現実のサイズ感に合わせてイメージしながらアプリを開発していくことができます。

第三者視点でホログラムの共有風景を撮影する「第三者カメラ」

 次に中村氏は、冒頭で「HoloLensは3台購入しましょう」と述べていた理由にあたる「第三者カメラ」を紹介しました。Hololensを装着した2人がシェアリングを行い、3台目も続けてシェアリング。3台目を通して撮影を行うことで、第三者視点でホログラムを共有する風景の撮影が可能になります。環境を全て整えると総額で約100万円かかる計算になりますが「それだけの価値はある」と、中村氏は力説しました。

第三者カメラ
第三者カメラ

さいごに

 HoloLensが登場したことで、これまでの「PC×ディスプレイ」だけでなく「PC×Windows Holographicデバイス」という世界が開け、二次元と三次元の統合や視界の共有など、新たな領域に踏み込んでいけるようになりました。中村氏は「これまでとは違う世界観・可能性を感じることができる魅力的な分野である」と語り、最後に「HoloLensは3台買うこと!」と繰り返し展開してきた自説を強調してセッションの発表を終えました。



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著者プロフィール

  • しんや(シンヤ)

    2010年末~2013年前半位までの期間で興味のある勉強会に頻繁に参加。参加してきた勉強会のレポートブログとTogetterをひたすらまとめ続け、まとめ職人(自称/他称含む)として暫く過ごしておりました。色々な縁あってDevelopers Summit 2013では『公募レポーター』も務めました。...

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