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Microsoft AzureのNoSQLデータベース「Cosmos DB」を使ってみよう

Microsoft AzureのNoSQLデータベース「Cosmos DB」における運用時の考慮ポイントを知る

Microsoft AzureのNoSQLデータベース「Cosmos DB」を使ってみよう 第5回

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セキュリティに関する検討事項

 Cosmos DBを使う上でユーザー側が責任を持って対応すべきセキュリティ要件のうち、代表的なものを以下の表に示します。

ユーザーが責任を持つCosmos DBのセキュリティ要件
セキュリティ要件 セキュリティ手法
ネットワーク ファイアウォール(IPアドレスベース)によるアクセス制御の設定。
データとリソースへのアクセス 2種類のキー(マスターキー/リソーストークン)を使ってユーザーを認証し、データとリソースへのアクセスを提供する。
データベースアカウント Azureポータル画面のアクセス制御(IAM)から設定でき、ロールベースのアクセス制御を行える。Active Directoryに対応。
ユーザー認証 Cosmos DBデータベース単位にユーザーを作成することができ、ユーザーごとの細やかなアクセス制御を設定するアクセス許可リソースを作成することが可能。

 ファイアウォールの設定は任意となっていますが、Azureポータルから許可IPを追加できるので設定することをお薦めします。マスターキーにはプライマリとセカンダリキーが用意されているため、キーの定期的な更新運用ができる仕組みとなっています。

おわりに

 全5回にわたってCosmos DBを紹介しました。

 本連載ではCosmos DBにおける概念から基本的な設計/実装のパターンについて説明しましたが、Cosmos DBの機能を使うことで、ストリーミングデータのリアルタイム処理などの新しいアプリケーションアーキテクチャにも対応することが可能です。

 Cosmos DBに限った話ではありませんが、クラウドサービスは定期的にサービスのアップデートを行い機能の拡充がされています。Cosmos DBの場合はAzureのWebサイトに更新情報がアップデートされるので、定期的に確認することをお薦めします。

 AzureにおいてもCosmos DBは肝入りのサービスとされているため、今後もCosmos DBの機能はさらに追加されていくことと思いますが、Emulatorなどを使って小さく始めることもできるので、ぜひCosmos DBに触れてみてください。

参考資料

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 秋葉 龍一(アキバ リュウイチ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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