特定のデータ点を強調表示
グラフの特定のデータ点にマウスポインタを重ねると、そのデータ点だけを強調表示させることができます。
この操作は、HighLight
クラスのプロパティを使用します。まず、いつの時点でハイライト表示にするのかを、Activation
プロパティに設定します。ここでは、マウスポインタを重ねたときにそのデータだけをハイライト表示にするために、「MouseOver
」を指定します。
そして、FillStyle.Color1
プロパティにハイライト時の色を設定します。
With Me.C1Chart1.ChartGroups(1).ChartData.HighLight .Activation = C1.Win.C1Chart.HighlightActivationEnum.MouseOver .FillStyle.Color1 = Color.BlueViolet End With
c1Chart1.ChartGroups.Group1.ChartData.HighLight.Activation = C1.Win.C1Chart.HighlightActivationEnum.MouseOver; c1Chart1.ChartGroups.Group1.ChartData.HighLight.FillStyle.Color1 = Color.BlueViolet;
データ点ラベルの挿入
特定のデータ点にラベルを挿入することもできます。
これは、Label
クラスを使用します。まず、LabelsCollection
コレクションのAddNewLabel
メソッドで新しいラベルを作成します。そして、AttachMethod
プロパティにどのような形でラベルを設定するのかを指定します。
特定のデータ点にラベルを表示する場合は、AttachMethodEnum
列挙体のDataIndex
メンバを指定し、GroupIndex
プロパティでデータグループを、PointIndex
プロパティでデータ配列の位置を、SeriesIndex
で複数のデータシリーズがある場合はシリーズのインデックス番号を指定します。
このグラフでは、データシリーズは1つしかありませんから「0」を、データグループは2つ目の花粉量のデータを指定するので「1」を、データ点は大阪のデータにラベルを配置するので、配列のインデックス「3」を指定します。
With Me.C1Chart1.ChartLabels.LabelsCollection.AddNewLabel .AttachMethod = C1.Win.C1Chart.AttachMethodEnum.DataIndex .AttachMethodData.GroupIndex = 1 .AttachMethodData.PointIndex = 3 .AttachMethodData.SeriesIndex = 0
C1.Win.C1Chart.Label lb = c1Chart1.ChartLabels.LabelsCollection.AddNewLabel(); lb.AttachMethod = C1.Win.C1Chart.AttachMethodEnum.DataIndex; lb.AttachMethodData.GroupIndex = 1; lb.AttachMethodData.PointIndex = 3; lb.AttachMethodData.SeriesIndex = 0; lb.Style.ForeColor = Color.Blue;
ラベルの文字はText
プロパティに設定し、Style
プロパティでフォントを指定します。
.Text = Me.TextBox1.Text .Visible = True .Style.Font = New Font(Me.Font.FontFamily, 12, FontStyle.Bold) .Style.ForeColor = Color.Blue End With
lb.Text = this.TextBox1.Text; lb.Visible = true; lb.Style.Font = new Font(this.Font.FontFamily, 12, FontStyle.Bold);
設定したラベルを削除するには、コレクションのRemove、RemoveAll、RemoveAt
メソッドを使用します。
Me.C1Chart1.ChartLabels.LabelsCollection.RemoveAll()
c1Chart1.ChartLabels.LabelsCollection.RemoveAll();
まとめ
グラフを活用するアプリケーションでは、たとえば最大値を強調表示したり注釈を入れるなど、グラフの補助機能が充実しているコンポーネントを使うことで、訴求力のあるアプリケーションに仕上げることができると思います。もし、グラフ機能搭載のアプリケーション開発で苦労しておられるのなら、このTrue WinChart for .NETコンポーネントはオススメの1品です。