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開発現場インタビュー

外国人エンジニアが過半数!? LINE KYOTO訪問レポート~地方拠点立ち上げの戦略と、コミュニティへの関わりについて聞いてみた

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 東京、福岡につづき、第3の開発拠点である「LINE KYOTO」を6月に開設したLINE。特徴は、LINE初のエンジニアのみの拠点であることと、外国人エンジニアが過半数を占めること。東京や福岡の拠点にいたメンバー10人に、新規に採用された8人を加えた18名でのスタートだ。すでに1000件もの採用エントリーがあつまり、その8割が外国人。3年後には100名規模の拠点にしたいと意気込む。さまざまなIT企業が地方拠点を立ち上げている昨今、LINEはどんな戦略でLINE KYOTOを立ち上げたのか、そしてLINEは関西のIT業界をどう見ているのか? 本稿では、LINE KYOTOの内覧会の模様と、メンバーへのインタビューをお届けする。

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繁華街のどまんなかにあるLINE KYOTO

 LINE KYOTOが位置するのは、京都の中でも一大繁華街の四条通に面したエリアだ。近隣には百貨店や、京の台所として知られる錦市場などがあり、観光客、地元の人問わず多くの人で賑わう。LINE KYOTOは、「うなぎの寝床」と呼ぶにふさわしい、間口が狭く奥行きの深いビルの地下1階と5階に入居し、延べ床面積399平方メートルで開設された。

LINE KYOTO エントランス LINE KYOTO エントランス
LINE KYOTO エントランス

 内覧会の同日に京都市内で行われた記者会見では、LINEの出澤剛 代表取締役社長と和田充史京都開発室長により、LINE KYOTO立ち上げの背景について発表された。

 LINE KYOTOは、日本国内では東京、福岡に続く3番目の開発拠点。他のオフィスと違って、開発エンジニアのみで構成されている。

 LINE KYOTO開設時点のメンバーは、東京、福岡から集められた10名のメンバーに、新たに採用された8名を加えた18名(インターン含む)でのスタート。メンバーの国籍は、日本以外に、フランス、メキシコ、中国、香港、台湾、ドイツ、イギリスといった、過半数が外国人という構成だ。

 大阪や神戸でなく、なぜ京都にオフィスを設けたのか。理由は2つある。

 1つは、京都には、京都大学をはじめ大学が数多くあり、優秀な学生が多いからだ。その一方、京都にはインターネット企業が少なく、学生インターンや就職先の受け入れ先が少ない。学生や若いエンジニアに機会を与えたいという考えだ。大阪方面、奈良、滋賀などの近隣都市からのアクセスも良い。

 もう1つは、京都という都市の魅力だ。京都の文化的な求心力やクリエイティブなイメージ、東京にはない落ち着きが、世界中のエンジニアの興味を引いているという。実際、LINE KYOTO開設時点で1000人近い採用エントリーが集まり、その8割が外国人だ。

 今後は、2~3年間程度で100人規模の体制を目指していくという。

LINE KYOTO 執務スペース LINE KYOTO 執務スペース
LINE KYOTO 執務スペース

LINE KYOTOで働くエンジニアたち

 今回話を聞いたのは、LINE KYOTOに勤務する3人のエンジニア。京都開発室室長の和田充史さんは、もともとLINE Fukuokaの立ち上げに携わり、今回新たに、LINE KYOTOの立ち上げも担当。現在も京都と福岡を行き来する生活を送っている。

京都開発室 室長 和田充史さん
京都開発室 室長 和田充史さん

 ミラーチップ・アダムさんは、LINEの福岡拠点(LINE Fukuoka)で4年ほど勤務し、今回和田さんより、LINE KYOTOの立ち上げメンバーとして声がかかり「面白い機会だ」と思って京都に移住した。もともとイギリスでエンジニアとして働いていたが、ワーキングホリデーで来日し、LINEに就職したのだという。

京都開発室 ミラーチップ・アダムさん
京都開発室 ミラーチップ・アダムさん

 山本龍一さんは、LINE KYOTO開設の際に新たに採用されたエンジニアだ。新卒でソフトウェアエンジニアとして東京の企業で働いた後、できれば地元に近い関西のIT企業で働きたいと思っていたところ、今回の募集を見つけたのだという。

京都開発室 山本龍一さん
京都開発室 山本龍一さん

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この記事の著者

近藤 佑子(編集部)(コンドウ ユウコ)

株式会社翔泳社 CodeZine編集部 編集長、Developers Summit オーガナイザー。1986年岡山県生まれ。京都大学工学部建築学科、東京大学工学系研究科建築学専攻修士課程修了。フリーランスを経て2014年株式会社翔泳社に入社。ソフトウェア開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集・企画・運営に携わる。2018年、副編集長に就任。2017年より、ソフトウェア開発者向けカンファレンス「Developers...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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