1~2日で自動化基盤を構築、すぐに試せる
TJPPのサービスの流れは次の図の通り。環境構築にかかる時間は約1~2日で、すぐにバグ検出、および自動化環境が試せるようになる。
TJPPを活用すると、開発者の手を煩わせることなく自動化環境の構築が可能になる。また海外においてはCI/CDツールの導入は経営上のミッションとして設定されることは多いが、日本では開発現場レベルで導入効果をまとめて上司に報告し、導入を承認してもらわなければいけないといった事情もある。
「TJPPでは2日で開発現場に評価用の自動化環境を構築できるので、あとは開発者の方が実際に触ってみて、効果を実感いただくだけです。また、導入初期は状況に応じて柔軟に変更したい点も多くあるかと思います。このパッケージでは3カ月間の保守サポートも提供しており、設定のノウハウも伝授するので、1つのプロジェクトで効果が出れば、他のプロジェクトにもスケールしていきやすい。ぜひ活用して自動化を推進していただきたいです」(会田氏)
なお、TJPPは自動化基盤を整備するための基本的なサービスを提供するが、「Jenkinsの知識を高めたい」「よりバグ検出の精度の高さやUIテストの自動化を求めたい」といったニーズに応えるため、次のオプションが用意されている。
A.Jenkins 1Dayトレーニング
CloudBees社認定エンジニアによるJenkinsのハンズオントレーニング。継続的インテグレーションの基礎からJenkinsの基本的な使い方(ビルド、デプロイ、プラグイン管理)、Jenkins2.0で導入されたPipelineまで、実践的な演習を通じて習得できる。
B.CloudBees Jenkins Support
プラグインの互換性の確保と、Jenkinsエキスパートによるベストプラクティスを提供。開発チームは安心してJenkinsを利用することができる。
C.Jtestバグ検出のルール選定サービス
お客さまの要望に合わせたバグの検出を行うため、実プロジェクトの解析結果を分析。要望を元に、Jtestに搭載されている多数のコーティングルールの中から解析ルールの選定を行う。
D.RanorexによるUIテスト自動化
UIテスト自動化ツールRanorexを使い、Jenkins上でUIテストの実行が呼び出されるよう設定を行う(テストシナリオの作成は含まない)。
理想的な開発現場では70倍のスピードで製品リリースが可能に
TJPPがリリースされてまだ間もないにも関わらず、「このパッケージを開発するきっかけとなった大手金融機関のほか、通信、製造などの複数企業ですでに導入実績をいただいています」と常盤氏は語る。
テクマトリックスが主催する「Jenkins Day Japan 2017」でお客さまから発表された事例として、実際に欧州のある自動車メーカーでは自動化環境を整備し理想的なソフトウェア開発の現場を実現したことで、製品のリリースが従来の70倍のスピードで可能になったと報告されている。
欧米ではすでに経営上のミッションであり、ビジネスの競争力の源泉として認識されつつある、ソフトウェア開発の自動化基盤の構築。検討はしているがどう実現していいかわからない、導入はしたものの効果は出ていない、というのであればぜひ、TJPPを活用してほしい。開発現場はもちろん、経営側にも大きなメリットが得られるはずだ。