ユーザー企業のDX事例も多数
SpringOneでは技術者によるセッションのみならず、ユーザー企業による最新技術の適用事例も数多く紹介されています。その中で目立ったのがデジタルトランスフォメーション(以下、DX)の事例です。ここではDevelopment Bank of Singapore銀行(以下、DBS銀行)の事例のセッションを紹介します。
DBS銀行 は1968年に発足した南アジアで最大の銀行です。2015年からの4年間で劇的なDXを成し遂げ、2016年と2018年にはワールド・ベスト・デジタルバンクの表彰を受けました。
DBS銀行はDXを始めるにあたり、社内の技術力を増強し、わずか1年半で外注と内製の割合を8:2から2:8に逆転させました。その後、ソフトウエア開発手法を刷新し、既存のシステムをPCF上に移行したことによって、製品化までの期間を半年から1ヶ月に短縮し、開発コストを6分の1に短縮することに成功しました。
DBS銀行は技術面の革新のみならず、企業文化の変革にも取り組むことによってDXを行いました。その取り組みの一例として挙げられていたのは、ハッカソンを取り入れたユニークな採用方法「Hack2Hire」であり、これによって高い技術力を持った人材をさまざまな分野から新たに雇用したそうです。
他にもBoeing社、アメリカ空軍など名だたる組織がDXの取り組み事例を発表しており、社内文化の変革の重要性を語っていたのが印象的でした。
終わりに
今回のSpringOneでは、メジャーアップデートのあった昨年と比べるとSpring Framework自体には大きな変化はありませんでした。リアクティブ関連機能についてもまだ実用しているユーザーは少ない印象を受けましたが、局所的な利用からフルスタックでの利用まで幅が広がってきており、これから徐々に浸透していくのかもしれません。
一方でプラットフォームレイヤーに目を向けると、Kubernetesとその関連プロダクトが急激に勢いを増している様子が見て取れます。次々に新しいプロダクトが投入され、それぞれが速いスピードで変化を続けているため、しばらくは目を離せない展開が続きそうです。
例年通り今年もすべてのセッションの動画が公開されているので、本記事を読んで少しでも気になるセッションがあればぜひチェックすることをお勧めします。
次回は2019年10月7日から10月10日にかけてオースティンで開催されることがアナウンスされています。ご参加を検討される方はスケジュールを空けておきましょう。
SpringOne Platformの次回の開催地はテキサス州オースティン
