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LINE DEVELOPER DAYレポート

テーマは「Next LINE」――LINEが明かしたAI、ブロックチェーン、Fintechの取り組みとは?【LINE DEVELOPER DAY 2018】


Fintechサービス領域にも注力

 LINEではLINEプラットフォーム上で展開するサービスも開発している。今、最も注力しているのがFintechである。

 その紹介をするため登壇したのが、フィナンシャル開発室 シニアマネジャーの池田英和氏。池田氏は「日本ではまだ現金決済が主流だが、海外ではキャッシュレスが進んでいる。日本にもこの流れはくる。最も親しまれているスマホアプリであるLINEがこの領域に出て行くのは必然だった」とFintechに取り組む理由を説明する。

LINE株式会社 フィナンシャル開発室 シニアマネジャー 池田英和氏
LINE株式会社 フィナンシャル開発室 シニアマネジャー 池田英和氏

 すでにサービスもリリースしている。「LINE Pay(モバイル決済サービス)」はその代表サービスだ。例えばLINE Payを使うと、送金もわずか15秒で完了するという。また「LINE PayはQRコード決済に力を入れている」と池田氏。台湾ではNFCによる非接触式の決済にも対応しており、日本でも年内中にQuick Payと連携し、対応する予定だという。

 さらにビーコンを通じた決済にも対応している。例えばキリンの自動販売機「タピネス」では、自動販売機にLINEをかざし、スマホのボタンをタップするだけでジュースが買える。「国内に2万5000台が設置されているそうなので、ぜひ見かけたら使ってください」と池田氏は笑みを浮かべながら話す。

 さらにLINEではQRコード決済の普及をより進めるために、専用の決済端末の開発にも取り組んでいる。「バッテリー、Wi-Fi、3Gが搭載されており、これ端末1台だけでQRコード決済が実現する。店舗に既設されているPOSレジの改修は一切必要ありません。LINEの新宿のオフィスにあるCafeではすでに運用開始しています」(池田氏)

 海外の事例も紹介。例えばタイ・バンコクの鉄道「スカイトレイン」で使えるIC乗車券「rabbit card」とLINE Payが今年10月より連携。これにより現金でチャージする必要がなくなり、「非常に便利になった」という声が届いているという。

 また台湾ではJCBのプリペイド式カードと連携。QRコードに対応していない店舗の場合、通常のクレジットカードのようにスキャンするとLINE Payで支払うことができるという。「このようにLINE Payと連携するサービスも増えています。LINE Payの利用者は4000万人を超えており、グローバルの月間取引額は1250億円超。成長を続けています」(池田氏)

 さらに今年3月より、LINE Payの新機能としてLINEウォレットをLINEアプリに追加している。「今年の秋からはタイ、台湾でも利用できるようになっています。またLINEウォレットにポイントカードやクーポンを一括管理できる機能を追加しています」(池田氏)

 さらにこれから展開する次のFintechサービスについても紹介された。

BITBOX

 ユーザー間で仮想通貨の取引ができるグローバルな取引所。日本とアメリカを除いて7月にオープン。30種類の仮想通貨に対応しており、さまざまな言語で利用が可能。現時点ではWeb、モバイルWeb、アンドロイドアプリから利用できる。

LINEほけん

 今年10月にリリース。LINEほけんは自転車保険や飲み会保険など生活に身近な保険を提供。LINEのプロフィール+に個人情報を使命や住所などを登録されていれば、個人情報が自動でフィルインされるので簡単に保険に入れる。損害保険以外のサービスの拡充をしていく予定。

LINEスマート投資

 今年10月にリリース。LINEスマート投資は経験豊富な専門家が約10の銘柄をベースに70のテーマが設定されており、ユーザーは自分の興味あるテーマを選択するだけで簡単に投資ができるというもの。今後は利用者の質問に答えると適切な運用プランの提案、資産運用を自動で行うロボアドバイザー機能の搭載やLINE Payとより密接な連携によって、簡単に投資が行えるようにしていくという。

LINE家計簿

 今年11月にリリース。各種金融機関の情報をまとめて資産管理することができる。現金で決済の場合は、レシートをスキャンするだけで管理できる。最大の特徴はすべての機能が無料で使えること。今後は最適な支出アドバイスする機能を実装していく予定。

 LINE Payは今後どのような展開を見せるのか。池田氏は、「『LINE Pay for ID』を推進し、他社のECサイトでもLINE Payで決済ができるようにしていく。リアルな店舗からECサイトまで幅広く対応していきたい」と池田氏は意気込みを語る。

 安全な決済サービスの実現。そのカギを握るのが、セキュリティ技術だ。

 「指紋、顔、虹彩などの生体情報にする認証方式など、利便性の向上を中心に、パスワードレスの認証技術の研究開発を進めています。そしてそれをLINE本体に実装していく予定です」(池田氏)

 LINEはFIDOという生体認証技術などの標準化に取り組んでいる団体のボードメンバー。技術仕様の策定、国際標準の推進にも貢献をしていくという。

 「NEXT LINE」が示す方向、その考えが紹介されたオープニングセッション。最後に朴氏は「LINEのファンになって帰ってほしい。ステキな一日を過ごしてください」と参加者に呼びかけ、セッションを締めた。

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この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

 大阪府出身。教育大学卒。大学時代は臨床心理学を専攻。大手化学メーカー、日経BP社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランス編集&ライターとして独立。現在はIT、キャリアというテーマを中心に活動中。IT記者会所属。趣味は読書、ドライブ、城探訪(日本の城)。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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