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テクニカルライティング作法・外伝

「困っている人を探せ!」~ソフトウェア開発者に贈るテクニカルライティングの極意

テクニカルライティング作法・外伝 第6回

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掲示板には「困っている人」がいっぱい

 「いっぱい」というか、困っているから掲示板に助けを求めるのですよね。実際に困ったときの行動を考えてみれば分かります。まず周りの人に聞いてみて、それからググってみて、それでも分からなければ掲示板に質問を書き込んだりするでしょう。

 ここでは、私がよく見ている掲示板を2つほど紹介します。

MicrosoftのMSDNフォーラム

 MSDNフォーラムのURLはhttps://social.msdn.microsoft.com/forums/ja-jp/homeです(次の画像)。英語版は、「ja-jp」を「en-us」に置き換えたhttps://social.msdn.microsoft.com/forums/en-us/homeになります。Microsoftの開発環境を扱う掲示板です。英語版の方では、Microsoftの社員がちょくちょく回答しているところを見かけます。

MSDNフォーラムのトップページ
MSDNフォーラムのトップページ([フィルター]と[並べ替え]の両方とも展開されているのは画像合成)

 スレッドの一覧で[合計投票数]や[総返信数]を選んで並べ替えたときに上位に来るものは、困っている人が多い、あるいは、なかなかうまく解決できない問題でしょう。きっとネタにできる話題が見つかります。

 MSDNフォーラムの中は、話題ごとのフォーラムに分割されています。それを選ぶのは、現在はちょっと分かりにくくなっています(以前はもう少し分かりやすかったように思います)。上の画像の左側、中央付近にある[すべて表示]という青いリンクをクリックすると、フォーラム選択ダイアログが出てきます(次の画像)。

MSDNフォーラムのフォーラム選択ダイアログ
MSDNフォーラムのフォーラム選択ダイアログ

 ただし、1つのスレッドが所属できるフォーラムは1つだけですから、フォーラムで絞り込むと見逃しも増えます。実際にはフォーラムを絞り込まないでおいて、ページ右上の[フォーラムの質問の検索]でフレームワークやプログラミング言語などを検索した方が良い結果が得られると思います。

スタック・オーバーフロー

 スタック・オーバーフロー(Stack Overflow)は、プログラミング関係ならなんでも扱う掲示板です。URLはhttps://ja.stackoverflow.com/です(次の画像)。英語版はhttps://stackoverflow.com/になります。

スタック・オーバーフローのトップページ
スタック・オーバーフローのトップページ

 スタック・オーバーフローは、スレッドごとに複数のタグを付けられます。タグで検索することで、自分が興味を持っている話題の見逃しは減るでしょう。タグで検索するには、上の画像の左側にある[タグ]リンクを使います。

 例えば、[タグ]で[javascript]を選ぶと次の画像のようになります。

スタック・オーバーフローでjavascriptタグを指定したところ
スタック・オーバーフローでjavascriptタグを指定したところ

 画面の上の方にソートを指定するリンクが並んでいて、上の画像では[票]が選択された状態になっています。投票数の多い順にスレッドが並べられているわけです。[票]の左の[リンク最多]というのは、他のスレッドから参照されている数です。[リンク最多]で上位に来るというのは、他のスレッドから何度も参照されている優れたスレッドだということになります。[票]と[リンク最多]で、人気があって(つまり、「困っている人」が多くて)役に立つスレッドを見つけられます。

 なお、MSDNフォーラムもそうなんですが、日本語版と英語版では、圧倒的に英語版の投稿数が多いです。英語がさほど苦でなければ、英語版の方も覗いてみてください。

まとめ

 記事を書くネタに困ったときは、今回紹介したように掲示板で探してみるといいかもしれません。大勢の人が困っているネタを記事にすれば、きっと多くの人に読んでもらえるでしょう。

 ネタ探しの途中に、未回答の質問で自分に答えられるものを見つけたときは、回答を付けてあげるのを忘れずに!

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この記事の著者

biac(ばいあっく)

HONDA R&Dで自動車の設計をやっていた機械屋さんが、技術の進化スピードに魅かれてプログラマーに。以来30年ほど、より良いコードをどうやったら作れるか、模索の人生。わんくま同盟の勉強会(名古屋)で、よく喋ってたりする。2014/10~2019/6 Microsoft MVP (Windows Devel...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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