CodeZineに寄稿いただいている執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表の山田祥寛さんのKindle本『速習 Django 3 』が6月8日に刊行されました。PythonフレームワークであるDjangoについて、必要な知識がギュッと凝縮されたコンパクトな一冊です。
本書は、PythonフレームワークであるDjangoについて短時間で概要を掴みたい方のための書籍です。7つのPartに分けて、Djangoの基本からテンプレート開発、データベース連携、リクエスト/レスポンス処理、フォーム開発までを、サンプルコードと共に詳しく解説しています。最新バージョン3対応です。
コンパクトにまとめた電子書籍なので、短時間読むことができます。この機会に、Djangoを習得してみませんか。
担当編集者からのコメント
WINGSプロジェクト刊行のKindle電子書籍です。
短時間でサクッと読める軽めの本をコンセプトとした「速習」シリーズの最新刊となります。同シリーズでは、これまで『速習 TypeScript 第2版』『速習 ASP.NET Core 3』『速習 Laravel 6』『速習 ECMAScript 2019』『速習 Kotlin』などを送り出してきました。
内容は、人気のPythonフレームワーク「Django」の最新バージョン3に対応した解説書です。6/22に翔泳社から『独習Python』も刊行されたので、そちらでPython言語の基本を学んだあと、次のステップとしてご利用いただければ幸いです(もちろん、本書を先に取り組んで、独習で改めて基礎固めしていただいても構いません)。
これから独習PythonなどでPythonを学ぶ方も、既にPythonを学習済みの方も、是非、本書を使ってアプリ作成に挑戦してみてください。
「Pythonでの開発にフレームワークが必要なの?」「面倒くさくないの?」と気になっている方のために、冒頭部分をちょっとだけ覗いてみましょう。
本書のテーマであるDjangoは、Python環境で動作するアプリケーションフレームワークの一種です。公式サイトでも、「 The web framework for perfectionists withd eadlines」(〆切のある完璧主義者のためのフレームワーク)と謳われるように、本格的なアプリを短期間で開発するのに欠かせない高機能な部品を遍く取り揃えています。
バージョン 1.0のリリースが2005年7月と、フレームワークとしては古参に属するものの、良い意味で枯れており、長く開発者に愛され続けるフレームワークです。
...中略...
Djangoはフルスタック(全部入り)なフレームワークです。データベース機能はもちろん、コード生成ツールや動作確認のためのサーバーなどを遍く提供しており、それ単体でアプリ開発に必要な環境がすべて整います。
...中略...
最初からすべてを学ばなくとも、コアに絞って理解するならば、マイクロフレームワークと比べて、殊更に学習コストが高い、ということはありません(そして、そのコアに絞って学ぶのが本書の目的です!)。
更に、フルスタックなフレームワークを学ぶことで、他のフレームワークでもよく見かける基本的な要素を総覧できる、というメリットもあります(本書で学んだ知識は、そのまま他のフレームワークを学ぶ際にも援用できるでしょう)。
いかがでしょうか。冒頭のほんの一部だけですが、少し興味がわいてきたでしょうか。「もっと見てみたい」と思われた方はぜひ、続きを読んでみてください。
各機能をシンプルなサンプルコードとともに解説しています。サンプル一式は、サポートサイトからダウンロード可能です。ぜひ入手して、実際に自分で動かして試してみてください。
一般読者からのコメント(Nuckyさん)
この本は、PythonフレームワークDjangoの入門書です。速習シリーズなので、1~2日あれば、全部読むことができます。あれもこれも、と欲張った解説はなく、スパッと重要な個所を抜き出し、端的にまとめられています。先日リリースされたばかりのバージョン3に対応しています。
私自身は、Pythonは仕事でたまに使ったことがある、Djangoも名前は聞いたことがあるが、触れる機会はなかったというレベルです。すぐに必要というわけではなかったのですが、以前に読んだ速習シリーズでDjangoが出ることを知り、何かの縁(?)かな、と思って読んでみることにしました。
個人的に良かったと感じた点は……
- 最初にビュー、テンプレート、モデルの概念説明があり、フレームワークの全体像がつかみやすかった(MVCとも比較されており、理解が捗りました)。
- 上記3つのカテゴリがPartごとに分けられ、より詳細な説明がされていて、順を追って学習できた。
- 所々に配置されている[Note]で細部の補足もされており、疑問を回り込んで答えてくれている(たとえば/templatesの下にサブディレクトリを作る理由など)。
- 速習とはいっても、モデル、テンプレート編はリファレンス的にまとめられており、あとから辞書的にも使えそう。
- 後半のフォーム開発は基本/モデル連携に分類されており、だんだんアプリが作られていくような構成で、動くものが出来上がっていく。
モデル連携などでは、独特な構文も多く、戸惑う点もありましたが、O/Rマッピングの構文など試していくうちにだいぶ慣れてきたような気がします。サンプルも完備されているので、大いに活用させていただきました(欲を言えば、Web上に動くサンプルがあれば、より便利だったのではないかと)。
全体的に要点がコンパクトにまとめられていて、でも充実の、Djangoを学びたい人へ最初の一冊としてお薦めしたい書籍です。
仕様
- 書名:『速習 Django 3』
- 著者:山田祥寛
- 出版社:WINGSプロジェクト
- 頁数:256ページ
- 定価:636円(+税)
- 色数:4色
- 刊行日:2020年6月8日
目次
Part 1:イントロダクション
- Djangoの位置づけ
- Django開発の準備
Part 2:Djangoの基本
- ビューの基本
- テンプレートの基本
- モデルの基本
Part 3:テンプレート開発
- 条件分岐
- 繰り返し処理
- HTMLエスケープ
- テンプレートの継承
- リソースへのアクセス
- その他の機能
Part 4:モデル開発
- フィクスチャ
- データの取得
- フィールドルックアップ
- OR条件式の生成
- SELECT命令のその他の句
- リレーション
Part 5:ビュー開発
- ルーティング
- リクエスト/レスポンス
- 状態管理
- その他の話題
Part 6:フォーム開発(基本編)
- フォームの基本
- 検証機能の実装
- 検証ルールの自作
- XxxxxFieldクラスの注意点
Part 7:フォーム開発(モデル連携)
- データの登録
- 既存データの更新
- 既存データの削除
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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