パーソルテクノロジースタッフは、同社のエンジニア派遣を利用した企業の担当者を対象に実施した、リモートでの派遣活用に関する調査の結果を、7月14日に発表した。
同調査は、パーソルテクノロジースタッフのエンジニアが就業する東名阪の企業担当者をランダムに抽出して、6月18日~26日の期間に行われ、172名から回答を得ている。
調査対象者に、リモート就業中の派遣エンジニアへの指揮命令ややり取りはスムーズだったかを尋ねたところ、63%が「スムーズだった」と回答した。
一方で、派遣エンジニアのリモートワーク開始後に困ったことを尋ねた質問(複数回答)では、コミュニケーションや労務管理などの問題を挙げる意見が多く寄せられている。
派遣エンジニアのリモートワークについては、57%の担当者が「とても満足」または「やや満足」と答えているが、「どちらでもない」「やや不満」「不満」を合わせた回答も43%に達しており、その理由としては「生産性の低下」「OJTや業務の引き継ぎの苦戦」「労務管理などが自己申告のみになってしまう」などが挙げられた。
今後のリモートワークでの派遣エンジニアの活用意向としては、「とても活用したい」「やや活用したい」を合わせた回答が64%と、5月に行われた派遣エンジニア向けの調査と比較すると、18ポイント低くなっている。
リモート派遣を成功させるために必要だと感じること(複数回答)としては、「コミュニケーション改善」が約半数に達しており、ルールや環境整備、モチベーションに次いで「就業後、日の浅いエンジニアとの関係性」を挙げる意見が多かった。「就業後、間もなくリモートになったため、仕事の引き継ぎが不十分だった」「リモートでの教育やOJTが難しかった」「人柄を把握できておらず、指示がしにくかった」といった理由から、リモートワークに入る前のコミュニケーションを重視している担当者が多いことがわかる。
派遣社員の在宅勤務日数について週何日程度が適切か、フルリモートが可能な場合、遠隔地から就業できるかを尋ねた質問では、必要な人材の確保や、計画通りの業務遂行が可能ならば、出社日数については「問わない」(30%)という企業と、対面でのコミュニケーションを重視し「週に2~3日は会社に出社すべき」(44%)という企業に分かれた。
さらに、必要な人材の確保や、計画通りの業務遂行ができるなら、会社への出社日数を問わず、遠隔からのリモートも可能だと考える企業担当者が約3割存在していることが明らかになっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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