プロジェクトフォルダ・ファイルの構造について
続いて、実際に作成されたプロジェクト内のフォルダ、または、ファイル構造について説明します。サンプルプロジェクトで作成されたフォルダとFlutterで利用するファイルについて記したものが図22です。
実際の内容については、次回以降説明していくので、まずは実際に開発する際に、どこのフォルダ、もしくはどのファイルを編集していのくかについて説明します。
「android」や「ios」のフォルダがありますが、こちらは、それぞれのネイティブアプリ用のプロジェクトフォルダです。こちらのフォルダ内は、通常はFlutterのアプリ開発で扱うことはないので、あまり気にする必要はありません。
ただし、実際にできあがったアプリを公開する際や、Flutter側で設定できない項目ある場合には、それぞれのOS用プロジェクトファイルを変更します。例えば、iOS用であればXCodeでプロジェクトを開いて、変更するといった流れになります。
Flutterアプリとして重要なフォルダとファイルには赤色で記しています。dartプログラムはlibフォルダ以下に配置します。サンプルアプリでは、「main.dart」プログラムしかありませんが、このファイル名がデフォルトしてプログラムの最初に起動する処理が記されたファイルとして見なされます。また、新しいdartプログラムを配置する場合にも、libフォルダ以下に作成します。サブフォルダは作成しても問題ありません。
そして、次に大切なファイルが「pubspeck.yaml」ファイルです。このファイルは、Flutterアプリのプロジェクト定義を記述するファイルです。例えば、JavaScriptのプロジェクトであればnpmというツールを使ってプロジェクト管理を行うことも多いですが、その場合の「package.json」というファイルであり、Javaプロジェクトの場合の「build.gradle」のような位置付けのファイルと考えてください。使用する追加ライブラリがある場合にここで定義する他、リソースを保存するフォルダを記述し、プログラムから認識できるようにします。このファイルは、Flutterに限らず、Dart言語を使ったプロジェクトでも利用するファイルです。
まとめ
今回は、あらかじめ用意されている雛形サンプルアプリケーションの作成から実行までの流れを確認しました。これらの内容の多くはFlutterに関することではなくAndroidアプリ開発に共通する作業なども多くありました。Flutterのようなモバイルフレームワークを使って開発する場合には、開発工程ではあまりそれぞれのOSに依存した開発ツールは意識する必要はなくなります。しかし、実際にできあがったアプリを公開する際にはどうしても、ネイティブアプリでの開発環境の知識も多少必要になるので、慣れておくとよいでしょう。
次回は、Flutterのコードをより深く見ていくために、今回のサンプルコードの概要や基本となるクラスの役割などを紹介します。
