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ProductZineウェビナーレポート

開発メンバーの「違い」がプロダクトの強みになる? クレディセゾン小野氏が語る、協創のプロダクト作り


バイモーダルな組織に必要なマインドセットとは?

 この後、参加者からの質疑応答が行われた。

 「大企業で半年ごとに新事業を立ち上げる、または加速するためには、上位層の承認を得るのか、小野さんの判断で立ち上げたのですか」という質問には、「新しく事業やチームを立ち上げることは会社としての判断になるので、もちろん経営陣の合意が必要。そして合意を得ていくには、こういうことを今やるべきじゃないかと知恵を絞って提案していくことと、『こいつの言うことは耳を傾ける価値がある』と思ってもらえる成果と信頼を積み重ねていくことが大切」と回答。

 「私の会社もバイモーダルになっており、和の心を持ち合わせているつもりですが、メンバーから気を遣って疲れると言われます。どうすれば良いでしょう」という質問には、「お互いに気づいたことは言うという価値観を共有でき、できるだけ丁寧な口調で話すことができれば、気を遣う要素はなくなると思います」と回答した。

 また、「チームを作る時にどういうメンバーを集めるかというイメージがあったのですか」という質問には、「アプレッソの時もクレディセゾンの時もゼロからチームを作ったが、誰が応募してくれるか分からないところもあり、それが面白さでもあった。なので特にこれといった固定的なイメージはなかった。クレディセゾンの時は、モノリシックな価値観ではないチームを作ろうという思いはあった」と答える。

 「『セゾンのお月玉』の開発メンバーはみんなコードを書いて開発できるメンバーでしょうか。また内製チームの技術力、能力について教えてほしい」という質問には、「採用の時にベンチャーでもエンタープライズでもコードを書くのが好きな人という条件を挙げていたので、全員コードが書ける。また内製チームの技術力、能力については、この言語が得意、クラウドが得意、SoR業務に携わってきた、テストをさせると最強などいろんなタイプの人がいます」と回答。ちなみに採用基準は「コードを書くことが好きであることと、HRTの原則を守れることが基準だった」という。

 「どうしても考えが合わない人がいた時に自分を殺して歩み寄りますか」という質問には、大学時代に所属していた弁論部での気づきを交えて回答した。「ディベート大会ではあるテーマについて賛成と反対との双方を徹底的にリサーチします。同じように、意見が異なる場合でも、自分の意見だけではなくまずは相手の立場や意見についても全力で考えてみる。するとなるほどと思えることがたくさん出てくる。相手の考えに全力で寄り添ってそれを相手に説明し、自分の意見を述べていくことで解決するのでは」と小野氏。

 「絶対に怒らない秘訣を教えてください。イラッとすることはないのでしょうか」という質問には、「攻撃的に言ってくる人に対しては、『風の谷のナウシカ』でナウシカがキツネリスのテトを諭したようにすること。相手が心穏やかになる一言をかけると、相手も呼吸が落ち着くので、そこで『あなたが言っているのはこういうことだよね』と復唱して、それがなぜ難しいかを穏やかに説明する。いずれにしてもお互いに穏やかな気持ちになるような心がけることが大事だと思う」と回答。

 このほかにも、さまざまな質問が投げかけられ、1時間のウェビナーはあっという間に終了した。

 メンバーの特性を生かすことで生まれるプロダクトがあることを、具体的な事例とともに紹介してくれた今回のセミナー。新しいプロダクトマネジメントのあり方を学べる機会となったのではないか。

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この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

 大阪府出身。教育大学卒。大学時代は臨床心理学を専攻。大手化学メーカー、日経BP社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランス編集&ライターとして独立。現在はIT、キャリアというテーマを中心に活動中。IT記者会所属。趣味は読書、ドライブ、城探訪(日本の城)。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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