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5G、エッジコンピューティング、マイクロサービス……開発者が最新のテクノロジーについて知るべきこととは

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2021/05/17 11:00

目次

ネットワークの知識が不可欠に

 これまでも述べてきたように、こうした最新テクノロジーは開発者に、それらをきちんと結びつける方法に対する理解を求めます。「将来的にはフロントエンドが得意だとか、GoやJavaなどの言語を知っているかどうかは関係ありません。ネットワーキングについてすべてを理解する必要があります。それは将来にとって重要なことです」とカルロス氏は言います。

ハードウェアが重要な構成要素に

 ソフトウェア開発者は、ハードウェアが常時稼働するものと考える傾向にあります。

 現在、スマートフォンとノートパソコンは互いに似たところがありますが、数年以内にはそうではなくなるでしょう。「接続速度が伸び続けて特定のしきい値に達すると、そのアドバンテージを活かすためにソリューションをどのように設計すればいいかを考えていく必要性が生まれます」と、生命保険会社アフラックのデジタルサービスディレクター ラファエル・ガルシア(Rafael Garcia)氏は述べています。「ストレージが安くなればソリューションの設計方法が変わり、ブロードバンドにつながるならサイズについて心配する必要がなくなります」(ラファエル氏)。

 「サイズはひとつの考慮事項ですが、他にも多くあります」とカルロス氏は補足します。開発者は「ひとつのノートパソコンで動作するなら、どこでも動作する」との前提を越えて、本番クラスターと分散システムの設計からセキュリティまで、全く異なる要件があることを理解する必要があります。「将来、ソフトウェア開発者は世界があなたのノートパソコンではないことを理解する必要があります」と彼は言います。

コードやシークレットよ、汝自身を癒やせ

 「自己修復するコード」のアイデアはすべてのDevOpsチームが容認できるものです。GitLabのCEOのシド・シブランディ(Sid Sijbrandij)は実現可能だとみなしています。シドが初期に指摘した例として、Kubernetesのカスタムリソース定義があります。ここではKubernetesが本来の状態を自動的に認識しています。「別のレンズを通して見ると、Vaultなどのテクノロジーでも同じです。企業システムのシークレットを数年または数か月維持する代わりに、繰り返し更新する動的なものにします。これはシークレットの自己修復とみなすことができます」と彼は説明します。

マイクロサービスが主流に

 まだマイクロサービスの時流に乗っていないDevOpsチームもあります。私たちの2020年の調査では、マイクロサービスを完全に使用しているのは回答者のわずか26%でしたが、シドはマイクロサービスは将来の鍵になると述べています。また、それらを管理する方法を知ることも重要です。「特に分散システムでは、サービス間の相互作用が重要になります。サービスの追跡とトラブルシューティングのためのテクノロジーが必要になります」(シド)。

 ここまでのリストにAIがないことにお気づきでしょうか。AIは将来にとても重要なので、次回3回目に取り上げます。



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連載:世界の視点で見る、ソフトウェア開発の未来

著者プロフィール

  • Valerie Silverthorne(ヴァレリー・シルバーソーン)

     30年近くライター兼エディターとして活躍。これまでビジネス、貿易、テクノロジー、不動産、ライフスタイルのトレンドを取材し、サンノゼ・マーキュリー・ニュースのビジネス・ライターとして受賞歴があり、フォーブス誌の「30歳以下の30人」のトップ・ジャーナリストにも選出されている。2019年4月にGitL...

  • 伊藤 俊廷(イトウ トシタカ)

     日本のSIerでソフトウェア開発、プロジェクト管理、技術調査、海外勤務等の業務に従事し、自身でも新しい開発ツールの導入、組織の文化醸成の難しさを痛感した。その後、開発経験を活かし、アプリケーションセキュリティベンダーにて、セキュリティテストのソリューションを戦略顧客に導入する任務を担った。現在は、...

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