過去のリリースでは、cargo testやcargo check --all-targetsなどのコマンドを実行すると、同じエラーや警告が重複して表示されることがあったが、「Rust 1.55.0」ではコンパイルの最後に表示されるレポートにおいて、重複が排除されるよう改善されている。
また、標準ライブラリのfloat解析が再実装され、Eisel-Lemireアルゴリズムが使用されるようになり、処理速度と正確性の向上が実現した。
さらに、std::io::ErrorKindにおいて未分類のエラーで内部のバリアントのErrorKind::Uncategorizedが使用されるようになるとともに、オープンレンジパターンが追加されている。
ほかにも、いくつかのAPIが安定版になるなど、さまざまな機能追加・改善が行われた。