前回は、テストプロセス改善がなぜバグの削減につながるのかを考察した後、テストプロセス改善の分類を紹介しました。今回は、テストプロセス改善のメリットと課題を解説し、課題を低減するためのヒントを紹介します。テストプロセス改善には、市場バグを削減できるなど多くのメリットがある一方、効果を得るまでに時間がかかったり、テスト作業が増加したり、ステークホルダーの理解を得られなかったりする課題もあります。それらの課題を対策せずにテストプロセス改善を進めると、ステークホルダーから抵抗にあったり、改善がなかなか進まなかったり、最悪の場合、時間とコストだけ浪費して効果が得られないという結果になることも。そのため、事前にどのような課題があるかを把握し、対策を立てておくことが成功への近道です。本稿では、その課題を低減するためのヒントをお伝えします。
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- この記事の著者
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高木 陽平(VALTES ADVANCED TECHNOLOGY INC.)(タカギ ヨウヘイ)
東京理科大学大学院 技術経営修士(MOT)卒業。バルテスのフィリピン子会社であるVALTES ADVANCED TECHNOLOGY INC.の取締役。今まで、多数のソフトウェアテストやテストプロセス改善の業務に従事。大学でソフトウェア工学の研究室に入り、プロセス改善を研究。そのこともあり、CM...
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