求められているのは“動画” SNSが多様化するなかで目指すものとは
――ホットリンクのデザイナーとして働くなかで、印象深い出来ごとや壁にぶつかった経験などはありますか?
久保 SNSのクリエイティブだからこその苦労というよりも、デザイン全般でどのようにデザインしたら見る人に伝わるのか、クリエイティブが良くなるのか、という点で日々試行錯誤しています。
最近では、いろいろなクライアントさまのトンマナを把握し、それを落とし込む点では少し苦戦しました。そういったときにはひとりで悶々と考えてもなかなか答えはでないので、チームメンバーに相談し、クリアにしていくことは多いですね。
佐川 まさにいま乗り越えようとしている途中ではありますが、たくさんの案件の納期が重なった場合にどのように対応すべきかというのは、佐々木さんが各所と連携をとって解決しようとしてくれているところです。
佐々木 社内的には、コンサルタントやプランナーが増え、クライアントさまの成果を出すために必要なことに意欲的に着手できるようになりました。その成果にコミットできる良い流れができている一方、私たちデザイナーがボトルネックになりかけている。リソース配分がスムーズになるとある程度解消される見込みがあるので、関係各所に相談させてもらっています。
――最後に、今後取り組んでいきたいことや展望について教えてください。
佐川 過去に自分が制作したクリエイティブよりも、エンゲージメント率を上げていきたいです。たとえば、昨年の季節行事の投稿よりも今年のほうがより多くの反応を得たいので、クライアントさまからOKがいただければ、昨年は実現することができなかった企画を提案したりしています。もちろん、エンゲージメントを上げるためには、クリエイティブだけでなく企画も大切です。その企画から携わることができる点に、業務の魅力を感じています。
久保 おもに3つあります。デザインのクオリティを上げること、動画を含めたクリエイティブ制作の幅を広げること、デザインに対する分析です。 SNSでもクリエイティブの幅がどんどん広がってきているので、いっそうさまざまなチャレンジができると思います。それが楽しみでもありますし、各SNSに合ったクリエイティブを作ることができるよう分析力も磨いていけたらと思っています。
佐々木 久保さんの話にも挙がりましたが、いまとくに求められていると感じるのは動画です。Instagramではストーリーズやリールといった動画のアウトプットが増えてきていますよね。やはり動いているものは目を引くと思うので、バリエーションを広げていきたいです。
InstagramではSNSが売り場化していますし、これからは、スマホの画面で、商品の魅力を余すことなく伝える方法まで提案できればそれがさらに強みになると感じています。ファッションであれば、180度回転した動画を準備したほうがいいかもしれないですし、コスメなどはARを活用したほうがユーザーにとってイメージが湧きやすく、魅力的に感じてもらえるかもしれません。いままで以上に幅広い技術と視点が求められるのではないかと感じています。
チームとしては、ホットリンクのデザイナーが目指す北極星を決めたいと思っています。1人ひとりがプロフェッショナルであることが大前提ですが、組織に所属する意義は、ひとりではできないことを実現するためだと思っています。デザイナーチームだけでなく、ほかの部署やチームもふくめてひとつの大きな魚のようになれたら、クライアントさまにとってより良いサービスを提供できるのではないでしょうか。
――皆さん、ありがとうございました。