SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Developers Summit 2022 レポート(PR)

今一番学びたい言語「Python」の実践的なスキルを測る新試験「Python3 エンジニア認定実践試験」とは?【デブサミ2022】

【17-A-8】今年実施予定のPython新上位試験と模擬問題の解説と稟議に役立つ市場データの解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 今一番学びたい言語として注目の「Python」。Python試験およびデータ分析試験は、経済産業省ガイドラインISVマップに登録され、受験者数も1万人を超えている。ニーズの高まりを受けて、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会では、2022年年初に新たな上位試験のベータ試験を開始し、年内に実施することを発表している。その試験の概要とPythonを取り巻く状況について、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会の代表理事を務める吉政忠志氏と、顧問理事の寺田学氏が解説した。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事 吉政忠志氏、顧問理事 寺田学氏
一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事 吉政忠志氏、顧問理事 寺田学氏

PythonZenの試験や初学者向けサポートなどが続々登場

 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会は、Python市場が広がる中で、「Pythonic」を理解した人材が育成されることを目的に設立された。

 「Pythonic」とは、Pythonの「お作法」「フィロソフィー」などともいわれており、「The Zen of Python」にはPythonの設計について記述されたイディオムがまとめられている。具体的な活動としては、これらに基づく試験の運用や、教材・スクールの認定および、カンファレンス参加などによる普及活動などがある。

 そんな当協会が実施する「Python基礎試験」および「データ分析試験」は、経済産業省が定めたガイドライン「ITスキル標準(ITSS)」のキャリアフレームワークと認定試験・資格のマップで、職種はソフトウェアディベロップメント、専門分野は応用ソフトのレベル1に掲載された。掲載後の受験者数は200%強と増えており、1月のデータ分析試験でも前年同月比で380%と急増している。

 そして、前述のPythonのお作法および「PythonZen(The Zen of Python)とPEP 8」に関する知識を問う試験として「PythonZen & PEP 8 検定試験」も、3月よりベータ運営が始まっている。受験料無料で24時間いつでも受験が可能、ベータ版でも合格すれば正式に認定されるという。

PythonZen & PEP 8 検定試験 概要
PythonZen & PEP 8 検定試験 概要

Pythonを取り巻く市場動向は、求人・エンジニア人気ともに急上昇

 すっかり人気の言語となったPythonだが、実際、人材市場的にも引く手あまたの様相だ。求人広告代理店「Indeed japan」の集計による2022年1月現在の求人数は、PHPやJava、C、C#に次いで5位の求人数であり、伸び率でいえば昨年の2倍以上にもなっている。

 「求人数が増えているということは、Python市場が今後伸長するであろうと予測し、それに対応するために求人を出しているということ。AIや機械学習、ネットワークの自動化、Web関連といった分野に幅広く使われているが、その中でも強化しようという傾向が読み取れる。ぜひ、企業の人事教育担当の方々には参考としていただきたい」と吉政氏は語る。

 また、パーソルキャリアの2021年2月の調査によると、ITエンジニア自身も「学びたいプログラミング言語」として1位にPythonをあげており、しかも32.8%もの高い数字となっている。そして、TIOBEプログラミング言語オブザイヤーを2020年、2021年と連続して受賞している。また、実際に学ばれている言語としても、オライリーによる2021年1月の調査で1位を獲得した。

 吉政氏は、「20年前から存在するPythonだが、なぜ今になって熱狂的に盛り上がっているかといえば、AI、機械学習、ビッグデータ、インフラなどで中心的に活用されている技術として、『仕事に使える』という評価があるからではないか。そして、エンジニアは複数言語を取得する傾向があり、第2、第3の言語として学ぶ機運が高まっていると思われる。また国の情報処理技術者試験にも採用されたり、未来投資会議で育成を推進すると明言されたりするなど、期待も高まっていることが大きい」と分析した。

 こうした傾向は日本だけでなく、米国では最初に学ぶ言語としてPythonが認知され、オールラウンドに活用されている。そして求人数も上位2位につけているという。

 そうした追い風の中、現在実施されている「Python3 エンジニア認定基礎試験」と「Python3 エンジニア認定データ分析試験」の合計受験者は、4年目には年間1万人を達成し、ITSSに登録後の5年目では、年間で1万7千名のペースで受験者が増えている。

Python3 エンジニア認定基礎試験とPython3 エンジニア認定データ分析試験の概要
Python3 エンジニア認定基礎試験とPython3 エンジニア認定データ分析試験の概要

Pythonの実践的なスキルを測る「Python3 エンジニア認定実践試験」

 続いては、2022年1月17日に発表された、Python 3 エンジニア認定基礎試験の上位試験にあたる「Python3 エンジニア認定実践試験」について、寺田氏から紹介がなされた。

 実践試験は、Pythonを実践的に使っていくうえで重要な仕様やライブラリの使い方を問うもので、基礎試験より難易度が上昇している。主教材は『Python実践レシピ』(技術評論社)であり、そこから出題される。

 試験の出題範囲としては、サードパーティ製ツールをできるだけ排除し、Pythonの標準ライブラリでできる範囲にフォーカスした形で出題されるようになっている。そのため、「Beautiful Soup」などよく使うライブラリは出題範囲になっていないが、blackやflake8などの静的解析ツールは範囲としている。

Python3 エンジニア認定実践試験の出題範囲
Python3 エンジニア認定実践試験の出題範囲

 2月27日からベータ試験が始まり、3か月ほど試験問題の難易度調整を行い、本試験の実施は2022年夏~秋になる予定だ。なおベータ試験の1回目の申し込みは受付開始後半日で定員となってしまうほどの人気だった。2回目は全国規模でのベータ試験が実施される予定だ。

 試験対策として、認定スクールでの対策コースが提供され、プライム・ストラテジー提供「PRIME STUDY」では、無料で模擬試験が受験できる。

 寺田氏は「試験の出題範囲はかなり幅広くしており、かなり難易度は上がるが、これらをクリアすれば、業務でもPythonを使いこなせるレベルと言えると考えている。今後調整していく可能性もあるが、普段Pythonを使っている我々が『これは知っていてほしい』というものにした」と語り、「ぜひ、サイトなどで発信している情報などを確認の上、資格試験に臨んでほしい」と訴えた。

 最後に吉政氏より最近の活動の近況も紹介された。マイナビニュースでPython学習コーナーが立ち上げられたり、「日本の人事部」で人事部の方向けのPythonコラムが毎月公開されたり、様々な情報発信がなされている。他にも、Software Designの「Python試験情報局」では、寺田氏による初学者向けの学習方法の解説とプライム・ストラテジー三雲勇二氏による模擬問題解説を行っている。他にもPython系の学習コミュニティが活発に活動しているので、参加してみるとよいだろう。

この記事は参考になりましたか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/15691 2022/03/23 12:00

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング