はじめに
公式ドキュメントも充実しているのが魅力のFirebase。具体的な実装の方法や手順は、情報の更新性も考えると公式ドキュメントをご覧いただくのが間違いありませんので、公式サイトにてご確認ください。
本記事では、具体的な実装方法以外で、知っておくとスムーズに導入できる内容として、
- どのような機能があるか
- 実際に稼働しているアプリの裏側が見れるデモ
- 対応プラットフォーム
- Firebase導入手順の概要
についてご紹介します。
どんな方に、どんな導入がおすすめか
前回も簡易にお伝えしていますが、Firebaseの機能はとても多岐に渡ります。一部の主要な機能について、大きく3つに分けどんな場合にどんな機能がおすすめかを見ていきましょう。
(1)インフラをさっと賄いたいときにおすすめ!
- Hosting:静的なWebサイト構築が行なえる。CDNとSSLも使える
- Storage:写真動画などのコンテンツを保存・配信できる
- Cloud Firestore:柔軟でスケーラブルな NoSQL クラウド データベース
静的コンテンツをWeb上にさっと公開したい時や、すぐに開発に着手したい時に利用すると非常に便利ですね! サーバーをどうしよう……と迷うなら、一旦Firebaseで構築し、着手しはじめてもよいかもしれません。
(2)エンジニアの工数を減らす、開発を楽にしたい方向け
- Authentication:認証機能を手軽に実装でき、Firebase Consoleで管理できる
- Remote Config:アプリのアップデートをせずに、アプリの挙動や外観を変えるための機能、A/Bテストも実施可能
- Cloud Messaging:push通知が送信できる&Firebase Consoleを管理画面として利用し、操作が行える
- In-App Messaging:ユーザーの行動に応じてアプリ内メッセージを表示することができる
- Crashlytics:どこでアプリが落ちたのか?等、クラッシュに関する分析を行える。開発者がどこを修正すればよいかのとっかかりとなる
もし似たような機能を作ろうとしているなら、上記の機能はFirebaseを組み込んで少し設定をいじったり、イベントを仕込んだりするだけで終わるかもしれません!
管理画面も最初から提供されていますし、組み込み後すぐに管理画面から操作、挙動を確認していくことができます。
(3)サービスを成長させる! 運用・マネタイズに欠かせない機能
- アナリティクス:アクティブユーザー/定着率/収益などを日々確認できる。ただし閲覧したいデータはちゃんと設定して取得する必要があるので、注意。
- AdMob:広告を表示させる、マネタイズに貢献
- Dynamic Links:アプリ内リンクへの遷移や、インストール施策を行う際にストアに遷移するリンクなどを用意できる
ユーザーの動きのチェックや収益化をしっかりウォッチするための機能や、アプリ内の広告表示でのマネタイズのための機能、それからDynamic Linksによって広告施策などが行えます。
ユーザーやファンを増やしたり、サービスを適切に運営したりしていくため、分析や施策の実施のための機能が揃っています。(2)で紹介したpush通知やアプリ内メッセージも、ユーザーとのコミュニケーションには欠かせませんね!
大きく3つに分けてご紹介しましたが、目的のものはありましたでしょうか。これらが全部同梱されているFirebaseはすごいですね……!
ぜひ使える機能は把握しておき、最初の目的以外でも使えそうな機能があれば、設定し、利用してみてください。