実際に稼働しているアプリの裏側が見れるデモ
Firebaseでの実装を進める前に、Firebaseで作成したアプリからはどんな情報が見れるか確認したい、という方もいらっしゃるかと思います。
Firebaseでは、Andorid / iOSに限り、運用状態にあるアプリの実データを使用したデモプロジェクトを、サンプルとして閲覧することができます。公式ブログに以下のように紹介されています。
Firebase デモ プロジェクトには、ゲームアプリ「Flood-It!」のデータが収録されています。Flood-It! は実際に公開されているアプリ(Android / iOS)で、指定された手数以内で盤面を一色に塗りつぶすパズルゲームです。
(引用元:Firebase デモ プロジェクト のご紹介)
生きたアプリの運用情報は貴重!
導入したあと閲覧したいであろう情報を、事前にどのような形で見て運用していけるのか、どのようにグラフを確認できるかなど、イメージがついていない方もいるかと思います。
自社やグループ会社で既に運用しているサービスなどがある方は別ですが、実際の運用状況にあるアプリ情報を参考にできるというのは、独自で開発を始めたばかりの方などにはなかなか取得できない情報かと思いますので、ぜひ参考にしてみましょう。
例えば、以下のような情報を知っておくと、今後予定しているサービスの運用イメージが、少し増すのではないでしょうか。
- アクティブユーザー/定着率/収益など、アプリ運用のための計測を行いたい方必見の数値がどう見えるのか?
- アプリがクラッシュした際のレポートがどう確認できるのか?
- 30分以内にアクセスしたユーザーは何人? イベントを発生させたのは何人?
あらかじめデモ画面を見て情報の表示方法を把握したり、チームメンバー、上長などに表示内容を共有したりしておくと、導入後の運用がスムーズになるかと思います。
対応プラットフォーム
Firebaseを選定する利点としても挙げられますが、Firebaseはそれ自体が多彩なプラットフォームに対応しているため、Android/iOS/Webをまたいだアプリケーションを構築する際に一つのFirebaseプロジェクトでのツール利用やデータ集約が行えます。また、各々の仕様・実装の方向性を、プロジェクト内である程度統一できます。
実装可能なプラットフォームは、Firebase公式サイトにある通り、以下の形で対応しています(2022年3月1日現在)。
- Android(Java、Kotlin+KTX)
- iOS(Swift)
- Web(JavaScript)
- C++プロジェクト
- Unity
- サーバー(管理者向け/ Node.js、Java、Python、Go、C#)
Firebase導入手順の概要
Firebaseの導入の仕方は、どのプラットフォームでも基本的に簡単に行えるようになっています。
大前提として、Firebase自体がGoogleのサービスであり、Googleアカウントを使用して登録・設定・管理を行いますので、もしGoogleアカウントをお持ちでない方、また会社でアカウントが用意されていない方などの場合、アカウントを用意して導入に臨みましょう。
Firebaseの導入の手順は以下の通りです。
- Googleアカウントを用意
- Firebaseのコンソールにログイン
- Firebaseの管理画面で「プロジェクトを追加」を選択
- プロジェクトの名前をつけて設定
- 組み込みを行うアプリケーションのプラットフォームを選択し、好みの方法で各プラットフォームへの組み込みを行う
- Firebase内の利用したいサービスに対して、設定を行う
組み込みに関してはプラットフォームごとや言語ごとに導入方法が用意されており、実装の方法を選べるものもあります。プロジェクトやチームのお好みに合わせ、選定ください。
さいごに
本記事では、導入の際に考えておくことや、知っておくと社内での導入が推進しやすい内容をまとめました。インフラ部分・実装・運用マネタイズと、さまざまなことに利用できるFirebase。うまく活用し、どんどん構築を楽にしていきましょう!