仮想マシンの操作・管理ツール「Vagrant」やインフラ自動構築ツール「Terraform」などを提供し、クラウドインフラやアプリケーション開発環境のモダン化を支援するHashiCorp。同社は2013年にエンジニアのMitchell Hashimoto氏とArmon Dadgar氏によって創業され、2021年12月にはNASDAQ市場に上場を果たした。今回CodeZineでは、現CTOのDadgar氏に、これまでの業務の変遷やCTOの役割についてのインタビューを実施。これから起業を目指す開発者や現在CTOの人など、テクノロジーによって世の中に価値を提供したい人へのキャリアの指針を聞いた。
チーフエンジニアからPdM、セールスまで! 創業エンジニアの役割の変遷
Dadgar氏のこれまでの業務の変遷を聞くと、会社を立ち上げた当初から現在までの自身の役割を話した。最初の段階では、創業者のHashimoto氏とともにチーフエンジニアとして直接製品に関わっており、チームのメンバーに対しては、業務内容に関する対話やコードのレビューなどに時間をかけた。そして、メンバーが増えていくと、ソフトウェア開発よりも、プロダクトマネージャーとしての仕事がより重要になっていったという。
「ソフトウェア開発そのものというよりは、お客様やパートナー、コミュニティとやりとりをして製品のビジョンについて考えてくようになります。現在どんな問題があるか、それを解決するためにどんなロードマップを描いていけばいいかというところを考える役割に変わります。キーボードの前に座っているというよりは、次のフェーズについての戦略などの考える役割です」(Dadgar氏)
エンジニアも増えて、顧客やパートナーなど、外部の人たちとの関係を深めていくうちに、Dadgar氏はチーフセールスエンジニアとなった。顧客に対してプロダクトの価値を伝える立場である。Dadgar氏は、顧客とともに仕事をすることで、顧客の視点を取り入れた製品づくりにフォーカスすることの重要性を感じたという。顧客のニーズをとらえながら、プロジェクトチームとの連携をして、正しいものを開発しているかを確認していくのだ。
セールスエンジニアの業務をメンバーに託したあとは、CTOとしてより外部に向けた発信も行っていく。エンジニアの採用やビジネスの発展につながる、自社テクノロジーの提唱者としての役割を担う。もちろん、社内のプロダクトチームやエンジニアリングチームの業務を妨げる障害を取り除くのも大きな役目だ。
「自分がやるべきことを定め、チームの障害を取り除き、反復的に業務が遂行できるような仕組みを作ったら人を雇ってスケールする……というプロセスをおよそ6か月の周期で何度も何度もやってきました。最近ではまたエンジニアのマネジメントをしています」(Dadgar氏)
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
森 英信(モリ ヒデノブ)
就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
-
小林 真一朗(編集部)(コバヤシシンイチロウ)
2019年6月よりCodeZine編集部所属。カリフォルニア大学バークレー校人文科学部哲学科卒。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
