独自プラグインの開発
Figmaの標準機能だけでも十分ですが、プラグインを利用するとより幅広いカスタマイズが可能になります。さらにブリューアスでは、デザイナーとエンジニアが協力し必要に応じて独自プラグインを開発し取り入れることで効率化を図っています。
なぜ、独自プラグインが必要なのか?
すでにさまざまなプラグインが公開されているので、必要なものは大概見つかるのですが、既存のプラグインだと少し使いづらかったり、どうしても痒いところに手が届かないことがあります。
それがFigmaの性質上プロトタイプから業務を行う上で複数のパターンを用意する場合や、日々の業務で多く発生する単純な作業の場合、ひとつひとつにかかる時間はわずかでも、積もり積もって多くの時間を費やすこととなり、工数を圧迫してしまいます。
また、独自の業務フローを採用しているため目的を達成できるプラグインがない、Figmaのポリシー上公開プラグインではなく非公開のプライベートプラグインでないと使えないなど、さまざまな理由で見つからないことがあります。
実際に現場の意見を元に公開したプラグインをいくつか紹介します。
規則性のないインスタンスやコンポーネント、フレームの名前を一括変換する時につかえる「Multi Renamer」
一度に複数のインスタンスやコンポーネント、フレームの名前を変更したい時、規則性がなく、Figma上では置換しづらいことがあります。
このプラグインでは、対象の名前をリスト化してエクスポートできるので、テキストエディタやエクセルに貼り付けて対象の名前を変更することができます。
ペンディングになったデザインに、ワンクリックでマスクとメモを設置できる「Don't Need」
弊社では、プロジェクトを進行する中で作成したデザインが一旦必要なくなった場合、マスクをかけてその旨をテキストで記載する運用ルールがあります。
このプラグインでは、その作業をワンクリックで完了できます。
自作のコンポーネントセットの担当者名や更新日時を簡単に変更することができる「Status Changer」
前ページのデザインの運用ルールで説明したように、エンジニアが一目でデザインの進行状況を把握できるようにデザイン作成ステータスを設置しています。
このプラグインを利用すると、ステータスを変更した際に変更日時と担当者名を一括で変更できます。
こちらで紹介したFigmaのプラグインの開発秘話やTipsを「Brewusマガジン」で紹介しているので、よろしければご覧ください。
おわりに
Figmaの魅力や現場での使いこなし方をお伝えしてきましたが、いかがでしたか? この連載がみなさんの、Figmaを導入する切っ掛けや、一助となれば幸いです。
ブリューアスでは、Figmaを本格的に導入してから、まだ1年と少ししか経っていません。更新頻度が高く、どんどん使いやすく多機能になっているFigma。運用しながらよりよい活用方法を見つけていきたいと思います。