米Microsoftは、コマンドラインアプリケーション「Windows Terminal」の最新バージョンとなる「バージョン1.16」を9月13日(現地時間)に公開した。Windows TerminalはMITライセンスで公開しているオープンソースソフトウェアだ。
Windows Terminal 1.16では、ウィンドウ背景やタブバーの色などの視覚的要素を一括で設定する「テーマ」機能を新たに導入した。設定をまとめたJSONファイルを開いて、「themes」セクションに設定内容を記述することで、新しいテーマを設定できる。現時点では個々のテーマの設定を変更するにはJSONファイルを編集する必要がある。JSONファイルにテーマを設定すれば、設定画面のドロップダウンリストに個々のテーマの名称が現れ、名称を選択することでテーマを変更できる。
また、バージョン1.13で試験的に導入済みのレンダリングエンジン「Atlas」が標準のレンダリングエンジンとなった。以前の標準レンダリングエンジンはDirect2Dを利用し、CPUで描画していたが、AtlasではGPUを利用して描画する。Windows Terminalを動作させるPCがGPUを搭載していない場合や、GPUを搭載しない仮想マシンにリモートで接続する場合など、GPUを利用できないときはCPUで描画するように自動的に設定を変更する。
さらに、カラースキームを選択する設定画面を大きく変更した。以前はスキーム名が並んだドロップダウンリストから、目的のスキームを選択してスキームの詳細を確認していたが、新しい設定画面では、スキーム名と使用している色を並べて表示するようになり、スキーム変更後に表示がどのように変わるのかをイメージしやすくなった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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