CloudWatchとは
まず、CloudWatchというサービスについてご紹介します。CloudWatchは、AWSリソースやAWS上で稼働しているアプリケーションなどをリアルタイムでモニタリングできるサービスです。
CloudWatchにはいくつか機能があり、ここでは4つの主要な機能についてご紹介します。
1つ目はCloudWatch Metricsです。AWSは様々なサービスのメトリクス(システムのパフォーマンスに関するデータ)を提供しており、それらメトリクスをAWSコンソール上で確認することができます。また、ユーザ独自のメトリクスを発行することも可能です。
2つ目はCloudWatch Alarmです。これはメトリクスを監視することができる機能で、閾値および数式を指定してアラートをあげる条件を指定することが可能です。そしてアラートの条件に達した場合は、SNSトピックへの通知やEC2のアクションなどを設定することができます。
3つ目はCloudWatch Logsです。システム、アプリケーション、AWSサービスから出力されたログを一元管理することができる機能で、特定の文字列の検索や特定のフィールドのフィルタリング、フィルターを使用したログからのメトリクス生成、ログ内の機密データの監査とマスキング、最後にログのアーカイブまでをCloudWatch Logsで設定することができます。
最後4つ目はCloudWatch Dashboardです。見たいメトリクスをまとめたダッシュボードを作成することができます。これは前述したCloudWatch Metricsという機能でもメトリクスを見ることはできるのですが、事前にメトリクスをまとめて保存しておけるので、見たい時にすぐに見れることがメリットだと思います。また、CloudWatch Dashboardでは別リージョンのリソースも表示させることが可能なので、複数リージョンのリソースをまとめて1つの画面で見たいという場合におすすめです。
次からは、2022年1月~2023年5月までのCloudWatchの運用観点で嬉しいアップデートを4つご紹介します。