「AKKODiS innovation Lab」は実際にどのように使われている?
続いて、「AKKODiS innovation Lab」を運営する技術戦略室のメンバーによる座談会が実施された。技術戦略室は前田氏が室長となり、運営・シンクタンク・R&Dの3グループによって編成されている。
まず、Labの運営および社内連携を担当する山崎翔平氏が、「開放感があり、期待が高まる空間となっている」と述べ、「見学された顧客からも高評価をうけており、手応えを感じている」と期待を語った。
続いて、Think-tankグループなどを担当する谷本琢磨氏は「基本的に技術や市場環境に関するレポートを発行し、顧客と社員にとって『未来を照らすインサイト、人財育成の架け橋』となることを目指す」と語った。なお、レポートについては初版が8月上旬にリリースされ、以降は季ごとの発行を予定している。
そして、R&D担当として、テクノロジーソリューション開発や課題情報収集システムの開発・運用を手掛ける岡本哲雄氏は、「失った30年を5年で取り戻すには、相当のスピード感で臨まなければならない。そのためには『まずはやってみること』が重要」と語る。既に6月のプレオープンより、「つくる・さわる」から展示・共創というサイクルを開始しており、「それが一つの場所でできることの価値を実感している」と語った。
谷本氏は、「イノベーションの担い手は、かつては平賀源内のような一部の天才だったのが、それが今は多様な人達がオープンに関わるように変化している。その場として可能性を感じている」と改めて期待を寄せた。
今後はさまざまな企業や自治体、大学などと連携し、イベントなどの開催も予定されている。「失われた30年を取り戻す」をスローガンに、6月には「イノベーション立国日本プログラム」の第一回目を開催。今後も、子ども向けのプログラミング教室や、さまざまなテーマのハッカソンなどを実施の予定だという。
「利便性の高い田町にあるので、ぜひ来てほしい。実際にサービスを触ってもらえるラインナップも増やしていく」(岡本氏)、「AKKODiS Researchとして、海外の最新リサーチに関するイベントも実施していきたい」(谷本氏)、「わかりにくい技術をわかりやすく紹介する展示に力を入れていきたい」(山崎氏)など、それぞれ今後の取り組みについて語った。
最後に前田氏が、「こうしたAKKODiSをプラットフォームとし、一緒に日本を課題解決先進国にしていく仲間を募集している。ぜひ、興味のある方は問い合わせてほしい」と力強く語り、まとめの言葉とした。