マネジメントで活躍する2人の女性
今回登壇するのは博報堂テクノロジーズでマネジメントをしている女性二人。
1人目は博報堂テクノロジーズ メディアDXセンター BIソリューション開発部で部長を務めている小山裕香氏。インターネット専業広告代理店を経て、2007年に博報堂DYグループに入社した。デジタル広告やダイレクトマーケティングなどの部署を経験し、現在では博報堂テクノロジーズにてBIの提案から開発、運用を行うチームのマネジメントをしている。
もう1人は同 マーケティングDXセンター プロデュース2部で部長を務めている麻生亜耶氏。新卒でSIerに入社後、一貫してシステムエンジニアをしてきた。前職で広告業界に入り、2013年に博報堂に入社した。マーケティングシステムの開発、マーケティングデータの整備や分析、グローバル領域でのナレッジ開発などを経験し、2020年ごろからプラットフォーム開発に従事するようになり、現在に至る。
メディアDXセンター:広告ビジネスのサービス化「AaaS」の開発を語る
二人はそれぞれの部署でどのような事業や開発をしているかを詳しく解説した。
まずは小山氏が所属しているメディアDXセンターは、博報堂DYグループでは広告メディアビジネスの次世代型モデルとなるAaaS(Advertising as a Service)に関わるサービスの開発を担当している。例えばメディアやマーケティング施策の投資配分を最適化してKPIを設定するAnalytics AaaS、テレビとデジタルを統合的に管理して効果的・効率的に運用するTele-Digi AaaS、広告効果を最大化するテレビCMの運用サービスとなるTV AaaS、多様なデータを活用して実成果につなげるデジタル広告の運用Digital AaaSなどがある。
これらAaaSは、広告メディア活動において、これまで分断され可視化が難しい要素が多かったために生じていた無駄をテクノロジーで排除し、メディア投資効果を最大化することで広告主の事業成長に貢献するのが狙いだ。また博報堂DYグループと媒体社やクライアントが常時つながるメディアPDCA業務基盤へと進化していくことをビジョンとして掲げている。小山氏は「広告ビジネスを、従来の広告枠を売りものにしたビジネスから、効果を売りものにしたビジネスへと脱却させ、広告のサービス化を目指しています」と話す。
メディアDXセンターのなかでも、小山氏のチームはクライアントのマーケティング要件ごとにカスタマイズしたダッシュボード構築、活用のコンサルティング、開発や運用を一気通貫で実施している。若手中心に30人のメンバーがいて、半数が女性だ。