SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Women Developers Summit 2023 セッションレポート(AD)

女性エンジニアが多い博報堂テクノロジーズ、女性が活躍する会社でのやりがいとは?

【B-3】広告会社でエンジニア女子が働くということは。~飲んで食べて開発するエンジニア婦人会~

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

マネージャーが語る、女性が活躍する会社でのやりがいとは

 ここからは二人のトークとなる。最初のテーマは「なぜチームに女性が多いのか?」

 麻生氏の部署は先述した通り、9割が女性となっている。IT業界の女性は2割程度と考えれば、かなり特殊だ。なぜこれほどまでに多いのか。二人とも明確な理由は見い出せないものの、いくつかの仮説を挙げて考察した。

 1つめの仮説として「リファラル採用が多い」というのがある。女性が女性を紹介することで、女性が増えていくという説だ。麻生氏は「女性だと採用面接で部署の男女比を質問されるケースが多い気がする」と指摘する。女性にとって、自分の性別がマイノリティになるのかは気になるところだ。それなりに女性が多いと分かると安心できるのかもしれない。

 小山氏の部署だと男女半々程度だが、それでもIT業界では女性が多いほうだ。小山氏は「新卒の時点で男女比が半々で配属されて、そのまま維持できているから?」と言う。マネージャーもほぼ男女が比半々で、女性の先輩のロールモデルがいるため安心してキャリアを継続できるのかもしれない。

 続けて麻生氏は「強いて言えば、あまり先端技術を扱わないから」と述べた。同社はDXに取り組んでいるので世間一般から見たら先端技術を扱っているとは言え、エンジニアから見たら最先端というよりは「割と安定した技術」が多いと言える。麻生氏の採用面接での感覚では「男性のほうが新技術に興味があったり、そこにモチベーションを感じたりする印象がある」と話す。裏返すと、割と安定している技術を扱うことが女性エンジニアには好感が持てるのかもしれない。

 あるいはすでに「女性が9割」だと多くの男性にとっては入りづらいのかもしれない(もちろんそうでない男性もいる)。などといろいろと仮説を立てつつも、結論は出ず「よく分からない」となった。無理もない。

 もう1つのテーマは「(女性が多い組織の)マネジメントで大変なこと」。

 これについて二人とも「特にない」と第一声で答えるものの、いろいろと考察した。麻生氏は「部下が若いと大変なことはあるが、女性だからというのはない」と言う。性別によらず仕事にどれだけ没頭したいか、プライベートを重視したいかは個人差があるので、麻生氏は「決めつけることなく、相手と会話していくプロセスが必要」と話し、マネジメントで気を配っているところになるようだ。

 小山氏は「女性のほうが二極化する」と言う。女性のほうが「がむしゃらタイプ」と「ほどほどタイプ」の違いが明確にわかれる。とはいえ、麻生氏同様に「個人に合わせた業務のやり方を考えていく必要がある」と気を配っている。また二人とも、部下に対して丁寧に説明していく必要性があることについては一致していた。

 また女性が多いチームが会議室を使うと「いい香りが残る」と同僚から言われることもあるそうで、これには二人とも大笑い。小山氏によると、いい香りというのは香水だけではなく、誰かの誕生日やイベントでケーキやスイーツを食べることで甘い匂いが残る時もあるようだ。麻生氏は「女性が多くてよかった」と思えることとして「誕生日にケーキを食べて盛り上がれる」と挙げた。

 和気あいあいと楽しめるところは比較的女性が多いからかもしれない。小山氏は「美味しいものを食べて、飲んで、たくさん話せば解決します」と笑う。概して食欲と親密感が満たされれば、些末なことは気にならなくなるものだ。しかし「馴れ合いになりかねないところは注意する必要がある」と麻生氏は言う。

 いずれにしても、二人は女性の割合が高い部署でチームと仲良く仕事をして、マネジメントも楽しんでいるようだ。幸せの笑いが絶えないトークとなった。

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Women Developers Summit 2023 セッションレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Onlineの取材・記事や、EnterpriseZine/Security Onlineキュレーターも担当しています。Webサイト:http://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社博報堂テクノロジーズ

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/18684 2023/12/12 12:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング