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これだけは押さえておきたい! AWSサービス最新アップデート

無料で利用できる! AWSのコード生成サービス「CodeWhisperer」とは? AWSの開発者向けサービス最新情報【re:Invent 2023 Recap】

第18回 Amazon CodeWhisperer、Amazon CodeCatalyst、Amazon CloudWatch Logs

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カスタムブループリントが作成可能に! CodeCatalystのアップデート

 次にCodeCatalystのアップデートを紹介します。

 CodeCatalystはAWS上のアプリケーションを構築するための統合ソフトウェア開発環境を提供するサービスです。

 プロジェクトという単位で、課題管理、コード管理、CI/CDワークフロー、ブループリントなどの機能を利用することができます。

プロジェクトイメージ
プロジェクトイメージ

 そのプロジェクトをまとめたものをスペースと呼び、スペース単位で料金が発生します。

 また、CodeCatalystはAWSマネジメントコンソールではなく、専用のページにアクセスして利用する必要があります。利用する際はAWS Builder IDを作成する必要があります。CodeCatalystの利用開始手順の詳細はAWS公式ドキュメントをご参照ください。

re:Invent 2023でのアップデート内容

 re:Invent 2023ではカスタムブループリントと新しい料金プランが発表されました。

 これまでのブループリントではベストプラクティスのみが設定可能でしたが、カスタムブループリントでは、アプリケーションコード・CI/CDワークフロー・IaCの要素をユーザ独自に定義することができます。

 カスタムブループリントを作成する場合、まずスペースの設定画面からカスタムブループリント用のプロジェクトを作成します。このプロジェクトにはブループリントの開発に必要なツールとリソースが用意されています。

カスタムブループリント作成
カスタムブループリント作成

 次に作成したプロジェクトの「Code > Dev Environments > Create Dev Environment」をクリックしてコードの作成環境を構築し、カスタムブループリントのコードを作成します。

コード作成環境の構築
コード作成環境の構築

 作成したコードをリポジトリにプッシュすると、プロジェクト内のブループリントリリースワークフローが実行され、スペースにカスタムブループリントが公開されます。

 この状態ではまだ使用することはできないため、スペースの「Setting > Blueprints > Space blueprints」から作成したカスタムブループリントをカタログに追加します。

スペースブループリント
スペースブループリント

 カタログへの追加が完了すると、プロジェクトでカスタムブループリントが利用可能になります。

カスタムブループリントの使用
カスタムブループリントの使用

 カスタムブループリントの利用手順については、AWS公式でチュートリアルが用意されているので、こちらも併せてご確認いただければと思います。

 カスタムブループリントは新しい料金プランであるエンタープライズ階層のみで利用可能な機能です。エンタープライズ階層の料金は1ユーザあたり20USD/月で利用可能です。

 2024年1月現在、CodeCatalystが利用可能なリージョンは米国西部(オレゴン)と欧州(アイルランド)リージョンのみですが、アプリケーションのデプロイは任意の商用リージョンに行えます。

料金プランの変更

 料金プランの変更は以下手順で実施してください。

1. AWSマネジメントコンソールから有料プランの利用を許可する

 AWSマネジメントコンソールにログインし、CodeCatalystの「Billing details」設定で有料プランの利用を許可するように変更を行います。

利用可能プラン
利用可能プラン

2. スペース設定で利用プランを変更する

 まずCodeCatalystコンソールにログインします。

 次に設定変更を行うスペースを選択し、「Setting > Billing > Billing details > Change billing tier」をクリックします。

 遷移した画面で「Enterprise tier」を選択すれば、設定変更が完了します。

 スペースの設定画面に戻ると以下のようにプランが変更されていることを確認できます。

利用プラン変更
利用プラン変更

さらにパワフルになったCodeCatalyst

 これまではAWSが提供するブループリントのみが利用可能だったので、プループリントにない構成を取りたい場合は使いづらい部分もあったかと思いますが、カスタムブループリントを利用することで利用者のニーズの寄り添った環境構築がしやすくなったと思います。事前にペストプラクティス構成のカスタムブループリントを用意しておくことで、新規プロジェクト作成時に時間をかけずにリソースを作成することができますし、カスタムブループリントを更新するとカスタムブループリントを使用しているすべてのプロジェクトに反映されるため、ベストプラクティスをスペース内の全プロジェクトに一貫して適用することができるのもメリットであると考えています。

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この記事の著者

竹山 菜記(株式会社NTTデータ)(タケヤマ ナツキ)

 2019年にNTTデータに入社。 パブリッククラウドを活用したシステム基盤の構築・運用やオンプレミスからパブリッククラウドへのマイグレーション案件に携わる。 注目しているキーワードは"クラウドネイティブ"。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/18925 2024/01/26 11:00

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