米Microsoftは、「Microsoft Power Automate」における「AIフロー」の早期アクセスプログラムを、開発者向けイベント「Microsoft Build 2024」にて5月21日(現地時間)に発表した。
AIフローは、生成AIが非構造化コンテンツを推論して、ユーザーからの自然言語による指示とパラメータに基づいて、プロセスの結果を達成するために必要な手順とシーケンスを決定できる新たな自動化方法。自然言語のシンプルさと、急速に進化する大規模言語モデル(LLM)の能力を活用することで、よりインテリジェントで柔軟性が高く、動的な自動化を実現する。
ユーザーは、複雑なルールベースのプロセスを最初から最後まで構築するのではなく、AIと連携して自動化プランを作成可能で、プランが実行されるとLLMは利用できるすべてのリソースを考慮して、目的達成のためのもっとも適切なアクションを動的に選択してくれる。
具体的な構築手順としては、まずプロセスの目的を自然言語で記述して、それを達成するための自動化プランをAIに作成させる。続いて、LLMによって生成された自動化プランを改良して、必要に応じて入力、出力、変数を調整し、実行時にLLMに影響を与える参照ソースとガイドラインを自然言語で追加する。その後、フローを本番環境に移行する前にAIフローがビジネス目的をどのように達成しているかを確認して、フローの検証を行う。さらに、本番稼働履歴、分析、個々のフロー実行の詳細をレビューして、プロセスが期待どおりに実行されていることを確認する。
AIフローは、構造化データと非構造化データの両方を簡単に組み込めるので、情報リソースが更新されても柔軟な対応が可能となっている。また、推論機能によって、条件、例外管理、プロセスループを処理する複雑なプロセスフローの構築と保守において、独自のメリットを発揮する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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