SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

ExpoとEASで始める快適モバイルアプリ開発

モバイルアプリ開発の総合インフラ「Expo」でアプリ開発を始めよう

ExpoとEASで始める快適モバイルアプリ開発 第1回

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

はじめてのExpoプロジェクト

 それでは最後に、Expoプロジェクトを作成して、Expo Goで動作確認をしてみましょう。先に、動作確認用のスマートフォンにExpo Goをインストールしておいてください。このリンク(https://expo.dev/go)をスマートフォンで開いて「Install Expo Go on your device」のリンクを辿ると、App StoreやGoogle Playに誘導されてExpo Goをインストールできます。

 次に、Expoプロジェクトを作成するためのコマンドを実行します(リスト2)。

[リスト2]Expoプロジェクトを作成する
$ npx create-expo-app@latest --template blank my-first-expo-app

 --template blank をつけることで、最小構成のExpoプロジェクトが作成されます。プロジェクトが作成されたら、プロジェクトのApp.jsを開いてみましょう(図8)。

図8:ExpoプロジェクトのApp.js
図8:ExpoプロジェクトのApp.js

 このコードを実行してみようと思います。ターミナルに戻って、リスト3のコマンドを実行します。

[リスト3]Expoプロジェクトの開発サーバーを起動する
$ npm start

 すると、ターミナルにQRコードが表示されます(図9)。

図9:Expoプロジェクトの開発サーバー
図9:Expoプロジェクトの開発サーバー

 ここまで準備ができたら、QRコードを読み取ってみましょう。Androidの場合は、Expo Goを起動して「Scan QR code」の画面を開きます(図10)。

図10:Expo GoのAndroid版ホーム画面でQRコード読み取り機能を選択する
図10:Expo GoのAndroid版ホーム画面でQRコード読み取り機能を選択する

 カメラ画面になりますので、QRコードを読み取ってみてください(図11)。iPhoneの場合は、カメラアプリを起動してQRコードを読み取ればOKです。

図11:QRコードを読み取る
図11:QRコードを読み取る

 すると、ターミナルの開発サーバーがJavaScriptのビルドを始めて、Expo GoがJavaScriptバンドルをダウンロードしてアプリを起動します。アプリが起動すると、図12のように「Open up App.js to start working on your app!」と表示されます。

図12:Expoプロジェクトの初期画面
図12:Expoプロジェクトの初期画面

 もし、QRコードを読み取ってもアプリが起動しない場合は、開発サーバーとスマートフォンが違うネットワークに接続されている可能性があります。開発サーバーとスマートフォンが同じネットワークに接続されていることを確認して、再度QRコードを読み取ってみてください。

 これで、Expoプロジェクトが動かせるようになりました!

まとめ

 React Nativeのみを運用する場合と比較しながら、ExpoやEASを使うとどんな方面で嬉しいのかを解説しました。Expoは、React Nativeの煩雑さを隠蔽し、JavaScriptエンジニアがモバイルアプリ開発に集中できるように設計されています。また、EASを使うことで、アプリのビルドやリリース、アップデートの作業を簡単に行うことができます。

 次回以降の記事で、Expoならではの開発体験や、EASを使ったアプリ運用の方法を解説していきます。ぜひ、次回以降もお楽しみに!

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事の著者

WINGSプロジェクト 中川幸哉(ナカガワユキヤ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/20328 2024/10/31 11:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング