はじめてのExpoプロジェクト
それでは最後に、Expoプロジェクトを作成して、Expo Goで動作確認をしてみましょう。先に、動作確認用のスマートフォンにExpo Goをインストールしておいてください。このリンク(https://expo.dev/go)をスマートフォンで開いて「Install Expo Go on your device」のリンクを辿ると、App StoreやGoogle Playに誘導されてExpo Goをインストールできます。
次に、Expoプロジェクトを作成するためのコマンドを実行します(リスト2)。
$ npx create-expo-app@latest --template blank my-first-expo-app
--template blank
をつけることで、最小構成のExpoプロジェクトが作成されます。プロジェクトが作成されたら、プロジェクトのApp.jsを開いてみましょう(図8)。
このコードを実行してみようと思います。ターミナルに戻って、リスト3のコマンドを実行します。
$ npm start
すると、ターミナルにQRコードが表示されます(図9)。
ここまで準備ができたら、QRコードを読み取ってみましょう。Androidの場合は、Expo Goを起動して「Scan QR code」の画面を開きます(図10)。
カメラ画面になりますので、QRコードを読み取ってみてください(図11)。iPhoneの場合は、カメラアプリを起動してQRコードを読み取ればOKです。
すると、ターミナルの開発サーバーがJavaScriptのビルドを始めて、Expo GoがJavaScriptバンドルをダウンロードしてアプリを起動します。アプリが起動すると、図12のように「Open up App.js to start working on your app!」と表示されます。
もし、QRコードを読み取ってもアプリが起動しない場合は、開発サーバーとスマートフォンが違うネットワークに接続されている可能性があります。開発サーバーとスマートフォンが同じネットワークに接続されていることを確認して、再度QRコードを読み取ってみてください。
これで、Expoプロジェクトが動かせるようになりました!
まとめ
React Nativeのみを運用する場合と比較しながら、ExpoやEASを使うとどんな方面で嬉しいのかを解説しました。Expoは、React Nativeの煩雑さを隠蔽し、JavaScriptエンジニアがモバイルアプリ開発に集中できるように設計されています。また、EASを使うことで、アプリのビルドやリリース、アップデートの作業を簡単に行うことができます。
次回以降の記事で、Expoならではの開発体験や、EASを使ったアプリ運用の方法を解説していきます。ぜひ、次回以降もお楽しみに!