生成AIの熱狂的なブームが落ち着き、活用フェーズに移行するなか、開発者の間では、設計・品質など普遍的なスキルへの関心も高まった1年だったと思います。新型コロナ禍の影響も一時期よりは収まり、リモートから出社へ移行する企業も増えていく中、エンジニアコミュニティとしてもオフラインイベントの開催が数多くありました。CodeZine編集部でも、「Developers Summit 2024」などさまざまなイベントを企画し、セッションレポートを数多く公開してきました。そんな中、開発者から注目されたのは一体どんなトピックだったのでしょうか?
CodeZine編集部では、2024年1月1日~2024年12月20日の間に掲載した記事を独自に点数付けし、ランキング化しました。本稿では、その上位20位を発表します。CodeZineで注目されたトピックから、2024年を振り返り、来年の開発に生かしてみてください。
1位~10位 キャリアから開発最新トレンドまで、多彩な話題がランクイン
1位は、「Developers Summit 2024 セッションレポート」より、AWSをメインとしてソリューションアーキテクトとして活躍するNECソリューションイノベータ株式会社の田中拓摩氏による講演でした。エンジニアとして真に成長するには「技術よりマインドセット」と語る田中氏。どんなマインドセットが語られたのか、ぜひ記事をご確認ください!
2024年2月より段階的に適用されているGmailの送信者向け新ガイドライン。2位は、メール技術のスペシャリストである、構造計画研究所の中井勘介氏へのインタビュー記事でした。新ガイドラインでどのような規制が強化されたのか、そして開発者への影響がまとまっている記事となっています。
ちなみに、メール技術に関しては、増井敏克氏へのインタビュー記事「きちんと届くメールを実現するには? 『メール技術の教科書』著者に聞く、古くて新しいメールの世界」も多くの方に読まれました。
3位は「レトロ風ゲームを作って学ぶPython入門」連載の第1回の記事。この連載は、Pygameというライブラリを用い、小さなレトロ風ゲームを作りながら楽しんでPythonの文法を学べるものです。Pythonに入門してみたい方、ぜひ冬休みにトライしてみてはいかがでしょうか。
そのほか4~10位は、下記の通り。PythonやC++、VSCodeなどプログラミングの実践的な話題から、グローバルで活躍するエンジニアの話、DMM.comの技術負債解消への取り組みのセッションレポートなど、多彩な内容の記事が読まれました。
4位 「シンタックスシュガー」 ~マンガでプログラミング用語解説
5位 給料は日本の5倍で、世界から集まる優秀な人たちと働ける──日本のエンジニアがアメリカで働くルートとは?
6位 VSCodeをドキュメント作成に活用――テキストエディタ、Markdownエディタの設定と拡張機能を解説
7位 DMM.comの施策から見る、事業をむしばむ「技術負債」への処方箋──リファクタリングの「言語化」でインシデントを予防
11位~20位 生成AI時代に求められるエンジニア像に関する記事がランクイン
11位以降では、生成AI時代にエンジニアに求められるスキルセットを示唆する記事や、PythonやGit、VSCodeなど開発に役立つトピック、アジャイルに関する記事がランクインしました! 気になったものがあればぜひご覧ください!
11位 "代替"されないエンジニアになるために──生成AI時代に求められるスキルポートフォリオとは
12位 Git中級者への第1歩! レビュー品質向上の秘訣、コミットに便利なコマンドを紹介
13位 Pythonの爆速化! ピュアPythonに組み込まれている機能でコードの最適化を実現するには
14位 「三菱電機を芯からアジャイルに」三菱電機の中の人になった市谷氏×20年のアジャイル推進者 細谷氏と紐解く大企業DXのヒント
15位 いいエンジニアになるための2つのポイント ──元Google技術者・石原氏が説く「シリコンバレー流ソフトウェア開発術」
16位 VSCodeの豊富な機能で編集を効率化しよう!―行操作、マルチカーソル、検索と置換、エディターグループを解説
17位 【作って学ぶPython】プログラムを書いて、モジュールやパッケージで整理しよう!
18位 なぜアジャイルの導入は難しいのか? アジャイルとウォーターフォールの目的の違いから考える
2024年の人気記事ランキングはいかがでしたでしょうか? 技術トレンドのさらなる変化に備えるためにも、ぜひ年末年始にまとめ読みしてみてください。