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これだけは押さえておきたい! AWSサービス最新アップデート

開発者向け生成AIエージェントを比較!「Cursor」と「Amazon Q Developer」の特徴とは?

第31回 Amazon Q Developer

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 本連載では、AWSに関して、なかなか時間がとれず最新のアップデートを追えていない方や、これからAWSを利用したいと考えている方に向けて、AWSから発表される数多あるサービスアップデートのうち、NTTデータのITスペシャリスト達がこれだけは押さえておくべきと厳選した内容を定期的に紹介します。本記事では、コーディングをサポートするAWSの生成AI活用サービス「Amazon Q」のアップデートを紹介した上で、生成AIエージェントツール「Cursor」についても紹介します。

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はじめに

 近年、ソフトウェア開発における生産性向上を目的として、AIエージェントが注目されています。AIエージェントは、コード補完やドキュメント生成といった機能を提供し、開発者の負担減少が期待されています。

 さまざまなAIエージェントが開発、利用され始めていますが、本記事では、AIエージェントに関わる最新AWSアップデートを紹介した上で、「Cursor」と「Amazon Q Developer」の2つのツールについて紹介します。

AWSのAI関連アップデート情報

Amazon BedrockでClaude 3.7 Sonnetモデルの提供開始

 Amazon Bedrockで、Claude 3.7 Sonnetのモデルが利用可能になったことが発表されました。

 このモデルは、Anthropicがハイブリッド推論モデルと呼んでおり、直感的に素早く回答するモードと、深く考察した回答を導き出すモードをうまく使い分けできる、性能の高いモデルとされています。

Amazon Q Developerが提供するAmazon Q CLIにAIエージェント機能が追加

 Amazon Q DeveloperのCLI(コマンドラインインターフェース)にAIエージェント機能が追加されたと発表がありました。

 Amazon Q DeveloperはAmazon Bedrockを搭載するサービスですので、Claude 3.7 Sonnet等の最新モデルからの回答を得ることができます。ただし、現時点ではユーザ側では利用モデルを選択できない点にご留意ください。

 これにより、開発プロセスの効率化が期待できます。

Cursorについて

 AIエージェントとして名が挙がるツールの一つに、Anysphere社が提供する「Cursor」があります。CursorはAIエージェント機能を搭載したコードエディタであり、コードの自動生成やデバッグ等による開発効率化を実現します。

 Cursorの画面イメージは以下の通りで、赤枠で囲んでいるチャットタブでAIエージェント機能を利用できます。AIエージェントにコーディングに関するタスクの指示を出すことで、エディタ上にその内容が反映されていきます。

Cursorイメージ
Cursorイメージ

 主要な特徴は以下の通りです。

連携できるモデルが豊富

 Cursorの設定画面から、利用できるモデルを選択することができます。本記事で紹介しているClaude 3.7 Sonnetや、OpenAI o1モデル、Googleが提供するGeminiなども連携可能です。

利用モデル一覧
利用モデル一覧

Visual Studio Codeの拡張機能がインポート可能

 CursorはVisual Studio Codeをベースに開発されたツールであるため、Visual Studio Codeで利用している拡張機能などをインポートして使用することができます。

 通常、使用しているエディタを変更すると、これまで利用していた拡張機能が使えなくなったり、再度同じような拡張機能を探す手間がかかったりします。メジャーなコードエディタであるVisual Studio Codeの拡張機能をインポートできる点はメリットの一つです。

利便性の高さ

 CursorのAIエージェント機能は日本語に対応していますので、タスクの指示、やりとりは日本語で実施可能です。

 また、コードエディタで特定のコード部分を選択して質問を投げかけたり、コーディングの修正を依頼したりすることができ、コードエディタとAIエージェントの機能が使いやすく統合されていると感じました。AIエージェントと共にコーディングやデバッグを進めるような感覚で利用できます。

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この記事の著者

橋原 朋央(株式会社NTTデータ)(ハシハラ トモヒロ)

 2017年にNTTデータに入社。 入社以来、小売・流通業界や金融業界に対して、パブリッククラウドを活用したシステム構築、運用に携わる。 興味のある領域は、コンテナ、CICD、IaC(Infrastructure as Code)等。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/21205 2025/03/24 11:00

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