はじめに
iGoogleは、Googleが提供するWebサービスで、ユーザーがニュースや天気予報をはじめとした任意のコンテンツをブラウザ上で閲覧できるサービスです。
既に多数のコンテンツが公開されていますが、これらのiGoogleガジェットは簡単に作成することができます。
自分で開発したアプリケーションやサービスの一部をiGoogleガジェットのコンテンツとして公開することで、コンテンツの使い勝手や付加価値を向上させることが可能です。
この記事では、RSSリーダーを作成しながらiGoogleガジェットの開発方法に触れてみたいと思います。今回作成するiGoogleガジェットのイメージを以下に示します。
本記事は、以下の順序で進みます。
- iGoogleガジェットでHello World
- RSSリーダを実装する
- ユーザーの設定情報を扱う
- 複数のRSSをタブ切り替えを利用して表示する
対象読者
JavaScriptおよびHTML・CSSに関して基本的な知識がある方を対象にしています。
必要な環境
UTF-8に対応したエディタ(TeraPadなど)と外部に公開されたWebサーバ(レンタルサーバなど)が必要です。
また、本プログラムはWindows XP+Firefox 2環境でテストしています。
iGoogleガジェットでHello World 1
Hellow Worldガジェットの作成を通じて、オリジナルのガジェットを作成する手順について説明します。
スクラッチパッドを使う
Google ガジェット API開発者向けガイドには、スクラッチパッドという、iGoogleガジェットの動作確認を行うためのページが用意されています。
スクラッチパッドにはHello Worldを表示するサンプルガジェットが表示されているので、これを見てみましょう。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <Module> <ModulePrefs title="hello world example" /> <Content type="html"><![CDATA[ Hello, world! ]]></Content> </Module>
このように、iGoogleガジェットの作成に特別なツールは必要なく、xml形式のテキストだけで作成できます。
[Preview]タブをクリックすると大まかな完成のイメージを見ることができます。
Hello Worldガジェットをサーバに配置する
では、このHello WorldガジェットをiGoogleに組み込むために、自分のサーバに配置してみましょう。
ガジェットの作成
TeraPadなどのUTF-8に対応したエディタにHello Worldガジェットを貼り付け、UTF-8形式で「hello.xml」という名前を付けて保存します。
アップロードする
外部に公開されているサーバ(レンタルサーバなど)にFTPなどを利用してアップロードします。