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決済サービスにおけるMCP対応の現在地~「fincode byGMO」がOSSでサーバーを公開した理由~

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 2025年6月、GMOペイメントゲートウェイは国内PSP(決済サービスプロバイダ)として初めて、オンライン決済インフラ「fincode(フィンコード)byGMO」をMCP(Model Context Protocol)に対応させた。さらに8月には連結会社のGMOイプシロンとともに、OSSとしてMCPサーバーをGitHubに公開。MCP対応した背景、およびGitHubで公開した理由などについて、GMOペイメントゲートウェイ システム本部R&D室長の駒井直氏とGMOイプシロン 決済ビジネス統括部fincodeビジネス部の中谷仁貴氏に話を聞いた。

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決済サービス「fincode byGMO」の技術スタック

 GMOインターネットグループで、決済にまつわる課題を解決するソリューションを提供しているのが、GMOペイメントゲートウェイと同社連結会社のGMOイプシロン。GMOペイメントゲートウェイは決済業界のリーディングカンパニーとして、総合的な決済関連サービス及び金融関連サービスを展開している。同社の総合オンライン決済サービス「PGマルチペイメントサービス」は、主にエンタープライズ企業や公的機関などに導入されている。一方のGMOイプシロンが提供しているのは、事業をスモールスタートで立ち上げたい事業者や、最短で決済システムを実装したい開発者に向けた決済サービス「fincode byGMO」だ。スタートアップやテクノロジー企業のスピード感に合わせて設計されており、開発をスムーズに進められるよう最適化されている。

 fincode byGMOが開発された背景にあったのが、「自社のサービス開発が優先」「サービスの中の一部機能として存在する決済はなるべく工数をかけずに済ませたい」という事業者ニーズ。それに応えるべく、同プロダクトは申し込みから実装、運用に至るまでの一連の流れを効率化。エンジニア自身がドキュメントを見てすぐに試せる環境や、ノーコード/ローコードでの実装可能な開発支援アセット(SDKやUIコンポーネントなど)が多数提供されている。しかもメールアドレスひとつでアカウントを開設できるようになっている、登録後すぐにテスト環境が利用できるなど、エンジニアフレンドリーなプロダクトとなっている。

 技術的な特徴の一つが、決済サービスのすべての機能をクラウド(AWS)上で運用していること。サーバーサイドはJavaフレームワークのSpring Bootで開発したAPI群をAmazon ECS クラスター上で展開するという構成で、フロントエンドはVue.jsのSPAで構築している。とはいえ、「決済処理のすべてがクラウドで完了するわけではない。バックエンドの決済ネットワーク接続はダイレクトコネクトを経由してオンプレミスの基幹システムを利用しており、高い安定性と効率的なネットワークコストを実現している」。こう語るのは、GMOペイメントゲートウェイの駒井氏である。

 駒井氏はCOBOLプログラマーとしてのキャリアをスタートさせ、業務で経験を積む傍ら、独学でLinuxやJavaなどのオープン系の技術を勉強。「2000年代は個人でWebサイトを構築し、自宅サーバーで運営するなんてこともしていました」と明かす。2008年からは協力会社の立場でPGマルチペイメントサービスの立ち上げに参画し、翌2009年にGMOペイメントゲートウェイへ入社。画面作成(PHP)担当から始まり、サーバーサイド(Spring+Java)、インフラ、アーキテクチャ設計など、徐々にリードエンジニア的なポジションを担うようになったという。2016年よりプロダクトから離れ、同社サービスインフラのクラウド化や新規事業立ち上げなどに従事。現在はR&D研究開発室の室長として、データ分析基盤の構築、デザイン専門部署の組織化などに従事している。

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GMOペイメントゲートウェイ システム本部R&D室長の駒井直氏

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この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

 大阪府出身。教育大学卒。大学時代は臨床心理学を専攻。大手化学メーカー、日経BP社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランス編集&ライターとして独立。現在はIT、キャリアというテーマを中心に活動中。IT記者会所属。趣味は読書、ドライブ、城探訪(日本の城)。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:GMOペイメントゲートウェイ株式会社

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