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Developers Summit 2025 KANSAI セッションレポート(AD)

生成AI時代に変化する開発とテストのあり方を考える【オーティファイ×ダイキン工業】

【B-6】変化に挑む開発にガードレールを——AIがコードを書く時代の開発生産性と信頼性を“テスト”から再設計

 生成AIの登場は開発現場に大きな変化をもたらしていることは間違いない。コーディング支援などによって生産性を向上し、開発の新しい挑戦を後押ししている。一方で、テストや品質保証の面では、どのような活用が進んでいるだろうか。開発の効率化が進み、膨大なアウトプットが可能になった生成AI時代の開発現場だからこそ考えたい課題について、オーティファイ株式会社の末村拓也氏と、ダイキン工業株式会社の五十嵐悠生氏が語った。

AIを活用したテスト自動化ツールの開発で協業

 オーティファイは、テスト自動化のツールを開発・提供する企業。末村氏は、まず簡単にいくつかのツールの特徴を説明した。

オーティファイ株式会社 Quality Evangelist 末村 拓也氏
オーティファイ株式会社 Quality Evangelist 末村 拓也氏

 例えば、AIによってエンドツーエンドのテストを自動化できるツール「Autify Nexus」は、自然言語によるテストシナリオ作成・修正や、仕様書からのテストケース作成まで行う。

 「従来の自動化ツールは、操作ログをもとにテストを生成するものが多かったが、Autify Nexusはチャットの指示でテストを実装できる。画面の横に出てくるAIエージェントに、どういうテストを作りたいか指示するだけで、AIがUIを考慮しながらテストを作成してくれます」(末村氏)

 また、ダイキン工業と協業して開発した「Autify Genesis 2.0」についても説明した。これは仕様/テスト駆動開発AIエージェントシステムと表現され、ソフトウェア開発に必須の「仕様」「コード」「テスト」の3つをバランスよく作成するためのツールだという。

 仕様書の作成、それを基にしたテストケースの生成、仕様・コード・テストの全容を理解したAIチャットによる疑問解消といった機能を備えている。いくらテストを自動化しようとしても、仕様書がしっかり書かれていないと適切なテストを設計できない。「そういった課題意識をダイキン工業も持っていたため、仕様書の作成から支援するAutify Genesis 2.0の開発に協力してくれた」と末村氏は説明した。

 続いて五十嵐氏が、自身の業務について簡単に紹介した。

 五十嵐氏はダイキン工業のR&D部門にあたるテクノロジー・イノベーションセンターに所属し、開発プロセスにおいて生成AIを活用するための検証や現場支援を行っている。

ダイキン工業株式会社 テクノロジー・イノベーションセンター データ活用推進グループ 五十嵐 悠生氏
ダイキン工業株式会社 テクノロジー・イノベーションセンター データ活用推進グループ 五十嵐 悠生氏

 ダイキン工業のソフトウェア開発の現場でも、世の中の流れと変わらず、生成AIの導入が進んでいる。

 ChatGPT Enterpriseや社内版チャットボットの導入、GitHub Copilotの利用のほか、社内の開発者コミュニティでAIエージェントを特に活用しているメンバーからの情報共有や勉強会が開かれている。また、五十嵐氏のチームが主導してコーディングエージェントの検証やトライアルも推進しているという。

次のページ
生成AIの登場で、新規・既存開発はどう変わった?

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この記事の著者

岡田 果子(オカダ カコ)

 IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

岩本 隆之(イワモト タカユキ)

 1986年 兵庫県神崎郡出身 2009年 関西大学卒業 学生時代より写真・映像制作を行う。 写真撮影スタジオ勤務ののち、2020年独立。 現在は大阪市在住。 広告写真を中心としながら、ジャンルを問わず活動中。 HP Instagram

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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