Shoeisha Technology Media

CodeZine(コードジン)

特集ページ一覧

VSTDのパフォーマンスプロファイラで、アプリケーションのボトルネックを検出しよう

Visual Studio 2005 Team Edition for Software Developersを使ってみよう (3)

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Visual Studio 2005 Team Systemのエディションのうち、Visual Studio 2005 Team Edition for Software Developers(VSTD)に用意されているパフォーマンスプロファイラ機能について解説します。パフォーマンスプロファイラを利用して、アプリケーションのボトルネックの検出を行うところまでの一連の手順を理解することを目標としています。

目次

はじめに

 Visual Studio 2005 Team Edition for Software Developers(以下、VSTD)には、ソースコードの分析、テストを行うためのさまざまな機能が付属しています。本稿ではこの中から「パフォーマンスプロファイラ」を取り上げ、パフォーマンスプロファイラを利用してアプリケーションの実行を監視し、結果レポートを参照するまでの一連の手順を見ていきます。

 なお、VSTDの他の機能については連載シリーズの以下の記事を参照してください。

対象読者

  • .NET Framework開発に携わっている人、またはその予定の人
  • Visual Studio 2005 Team Systemに興味がある人
  • パフォーマンス分析に興味がある人

必要な環境と準備

 本稿で解説している内容を実際に試す場合には、以下の環境の準備が必要となります。

  • VSTD(またはVisual Studio 2005 Team Suite)がインストールされていること
  • パフォーマンスプロファイラ用サンプルアプリケーションをダウンロードしておくこと

 パフォーマンスプロファイラ用サンプルアプリケーションは、以下の手順で入手してください。

 まず、マイクロソフト社のMSDNライブラリサイト内にあるPeopleTraxサンプルサイトにアクセスします。表示されるページにある[Download sample]というリンクから、「PeopleTrax.zip.exe」をダウンロードします。ダウンロードしたファイルを実行し、デスクトップなどに展開してください。展開された「PeopleTrax.zip」をさらに解凍することで次のようなフォルダ構造の「peopletrax」フォルダができあがります。

図1:peopletraxのフォルダ構造
図1:peopletraxのフォルダ構造

 「peopletrax\cs\PEOPLETRAX」フォルダを開くと「PeopleTrax.sln」があることを確認してください。このソリューションは今後の解説の中で随時利用していきますので覚えておきましょう。

パフォーマンス分析をしてみよう

 細かい解説を行う前にてっとり早くパフォーマンス分析を行ってみたいと思います。先ほどのPeopleTrax.slnファイルをVSTDで開いた状態で[ツール]-[パフォーマンスツール]-[パフォーマンスウィザード]を選択します。

図2:パフォーマンスウィザードの起動
図2:パフォーマンスウィザードの起動

 パフォーマンスウィザードが起動するので、まずはターゲットアプリケーションを選択します。今回はPeopleTraxソリューションのメインアプリケーションであるPeopleTraxプロジェクトを選択しています。

図3:パフォーマンスウィザードその1
図3:パフォーマンスウィザードその1

 次にプロファイル方法の指定をします。パフォーマンスプロファイラでは二つのプロファイル方法を選択できます。それぞれについては後述しますので、ここでは「サンプリング」を選択しておいてください。

図4:パフォーマンスウィザードその4
図4:パフォーマンスウィザードその4

 次のページで「プロジェクト出力 “PeopleTrax” は サンプリング を使用してプロファイルされます」というメッセージが表示され、設定が完了していることを確認してください。

図5:パフォーマンスウィザードその3
図5:パフォーマンスウィザードその3

 パフォーマンスウィザードを利用した場合はこのように、ターゲットとなるアプリケーションとそのプロファイリング方法を決定するだけで設定が終了します。設定が終了すると、パフォーマンスエクスプローラが表示されるので、ターゲットアプリケーションが表示されていることを確認してください。

図6:パフォーマンスエクスプローラ
図6:パフォーマンスエクスプローラ

 図6でフォーカスが当たっている部分(ルートのPeopleTrax)のことを「パフォーマンスセクション」と呼びます。本稿の以降の説明やMSDNライブラリなどでパフォーマンスセクションという用語が出てきた場合、パフォーマンス分析のための一連の設定を持っているものと覚えておいてください。

 では、実行です。実際にパフォーマンス分析を実行するには、このパフォーマンスエクスプローラから実行を行います。パフォーマンスエクスプローラウィンドウ内のメニューから[起動]をクリックします。

図7:パフォーマンス分析の起動
図7:パフォーマンス分析の起動

 パフォーマンス分析が有効な状態でターゲットアプリケーションが起動するので、決められたシナリオに沿ってアプリケーションの操作を行います。今回利用しているサンプルアプリケーションでは起動した画面で[Get People]ボタンをクリックし、続けて[Export Data]ボタンをクリックします。出力されたデータがメモ帳で表示されることを確認したのち、メモ帳とPeopleTraxアプリケーションを終了します。アプリケーションの実行を終了するとVisual Studio上にパフォーマンスレポートの概要が表示されます。

図8:パフォーマンスレポートの概要
図8:パフォーマンスレポートの概要

 ここまでで、アプリケーションのプロファイリングを設定して実行するまでの手順を行うことができました。非常に簡単に実行できることがお分かりいただけたでしょうか?


  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

著者プロフィール

  • 山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

    静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for ASP/ASP.NET。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。 主な著書に「入門シリーズ(サーバサイドAjax/XMLD...

  • WINGSプロジェクト りばてぃ/FUJIKO/ナオキ(リバティ, フジコ, ナオキ)

    <WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂...

バックナンバー

連載:Visual Studio 2005 Team Edition for Software Developersを使ってみよう
All contents copyright © 2005-2018 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5