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Struts 2入門(3)~バリデーションの仕組みを理解する(後編)~

作りながら学ぶJavaアプリケーションフレームワーク

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2008/06/23 14:00
目次

validateメソッドの注意点

 validateメソッドを利用する方法は特に難しくないと思いますが、注意すべきポイントがあります。それは、validateメソッドは、Actionメソッドの前に必ず実行されるということです。前回の方法では、XML定義で制御したり、@SkipValidationというアノテーション設定で、バリデーションの実行をスキップできました。

 ところが今回のvalidateメソッドは、@SkipValidationとしても、処理がスキップできないのです。前回のサンプルのように、1つのActionクラス内に、フォーム表示の処理とsubmit時の処理を2つとも記述している場合、初期画面を表示する際にもバリデーション処理が実行されてしまいます。つまり、いきなりエラーメッセージが表示されてしまうことになるのです。

 もちろん、そんな状況を回避するための方法はいくつかあります。今回はその中の1つ、Actionクラスを分ける、という方法で対処してみます。つまり、バリデーション処理の部分を専用のActionクラスとして分離し、それ以外の処理用クラスと併せて、2つのActionクラスとして実装します。

 このようにすれば、前回のサンプルで生じていた「いきなり数値入力のフォームに0が表示される」という問題もなくなります。

ActionクラスからActionクラスへの遷移

 バリデーション処理の部分をResearchWithValidationクラス、それ以外の部分をResearchクラスとし、2つのActionクラスを作成します。

 ソースは次のようになります。

Research.java
package part3;

import com.opensymphony.xwork2.ActionSupport;

public class Research extends ActionSupport {

    private static final long serialVersionUID = 1L;

    public String execute() throws Exception {
        return "success";
    }

    public String confirm() throws Exception {
        return "success";
    }

}

 Researchクラスは、今回は特に何の処理も行いません。もし初めのフォーム画面で“意図的”にデフォルト値の表示を行いたい場合、対象となる項目に対応したメンバ変数に初期値を設定し、ゲッターを実装してください。

 なお、Actionクラスを分けた場合、メンバ変数の扱いが2つのActionクラス間で冗長に感じられるかもしれません。このあたりの処理については、回をあらためて考察する予定です。

ResearchWithValidation.java
package part3;

import java.util.*;
import com.opensymphony.xwork2.ActionSupport;
import com.opensymphony.xwork2.validator.annotations.*;

@Validation
public class ResearchWithValidation extends ActionSupport {

    private static final long serialVersionUID = 1L;

    private String name;
    private String email;
    private int age;
    private String career;

    public String getName(){ return this.name; }
    public void setName(String name){ this.name = name; }

    @EmailValidator(message = "有効なメールアドレスを入力してください")
    public String getEmail(){ return this.email; }
    public void setEmail(String email){ this.email = email; }

    public int getAge(){ return this.age; }
    public void setAge(int age){ this.age = age; }

    public String getCareer(){ return this.career; }
    public void setCareer(String career){ this.career = career; }

    public String execute() throws Exception {
        return "success";
    }

    public void validate() {
        if ( name == null || name.length() == 0 ) {
            addActionError("名前を入力してください");
        }
        if ( email==null || email.length() == 0 ) {
            addActionError("メールアドレスを入力してください");
        }
        if ( age < 18 || age > 99 ) {
            addActionError("18歳以上(99歳以下)の方が対象です");
        }
        if ( career == null ) {
            addActionError("キャリアを選択してください");
        }
    }

}

 ResearchWithValidationクラスは、先ほどのサンプルと同じようになります。上記のサンプルコードのように、アノテーションでのバリデーションを併用することもできます。


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著者プロフィール

  • WINGSプロジェクト 高江 賢(タカエ ケン)

    <WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂...

  • 山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

    静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for ASP/ASP.NET。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。 主な著書に「入門シリーズ(サーバサイドAjax/XM...

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