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ASP.NET 3.5 Extensions + ASP.NET MVCフレームワーク

もう一つのASP.NET 「ASP.NET MVC」を知る(後編)

ASP.NET 3.5 Extensions + ASP.NET MVCフレームワーク(2)


フィルタ機能~その1

 ASP.NET MVCでは、フィルタ属性と呼ばれる機能があります。Controllerの呼び出しの前後に宣言されたフィルタ属性のコードを適用できるのが、特徴です。ASP.NET MVC Preview 4の段階では大きく分けて4種類のフィルタがあります。

  • ActionFilterAttributeをオーバーライドして作成する独自のフィルタ
  • ASP.NETのOutputCacheを利用したフィルタ
  • リクエスト時にエラーが発生した場合のHandleErrorフィルタ
  • 認証による閲覧制御を行うAuthorizeフィルタ

 これらのフィルタはControllerクラス自身か、Controllerクラスのメソッドに対して、属性クラスとして適用できます。それぞれを活用することで、より開発効率を向上できます。

独自のフィルタ

 ActionFilterAttributeクラスは、ASP.NET MVCにおけるフィルタを適用するために作られたひな形の属性クラスで、以下のメンバを含みます。

ActionFilterAttributeクラスメンバ
メソッド 概要
OnActionExecutedメソッド Action前に適用されるフィルタ
OnActionExecutingメソッド Action後に適用されるフィルタ
OnResulteExecutedメソッド Result前に適用されるフィルタ
OnResultExecutingメソッド Result後に適用されるフィルタ

 前述したように、これらのメソッドはひな型なので、自分でオーバーライドし、必要な形に処理を記述する必要があります。

 ASP.NET MVCにおける利用例としては、「Model」フォルダにActionFilterAttributeクラスを継承したクラスを作成し、フィルタをかけたい処理を記述します。以下は、認証ユーザー以外のユーザーに対して、警告を表示するフィルタです。

AuthenticationFilterクラスの一部
using System.Web.Mvc;
using System.Security;

namespace SampleMVCPreview4.Models
{
    // ActionFilterAttributeフィルタを継承した独自のフィルタ
    public class UserFilterAttribute : ActionFilterAttribute
    {
       // ActionExecutingContextという
       // Action実行時のコンテキストがパラメタ
       // OnActionExecutingAction実行時のメソッド
       public override void OnActionExecuted(ActionExecutedContext
                                             filterContext)
       {
         // ユーザー"naoki"以外の時にセキュリティ例外
         if (filterContext.HttpContext.User.Identity.Name != "naoki")
              hrow new SecurityException("naokiしか閲覧できません!");
       }
    }
}

 作成したフィルタは、Controllerクラスファイル内で、属性クラスとして適用できます。以下は、PubsControllerクラスのinfoメソッドにフィルタを適用した例です。

UserFilter属性の設定例(PubsControllerクラスの一部)
using SampleMVCPreview4.Models;

    <中略>

        [UserFilter]
        // URLはhttp://xxx/Pubs/info/id
        public ActionResult info(string id)
        {
            // titlesテーブルの中からtitle_idが
            // パラメタのidと同等の項目を取得
            var pubs = from t in pubsdatacontext.titles
                       where t.title_id == id
                       select t;

            // ブラウザのタイトルにパラメタの表示を行う
            ViewData["Title"] = "Information :"+id;

            // details.aspxページに上記のLINQ結果を
            // パラメタとしてルーティング
            return View("details", pubs.ToList());
        }

 上記の設定を行った場合、infoメソッドには、”naoki”以外のユーザーがアクセスしようとした場合にセキュリティエラーが発生します。

 ロールや認証ユーザー以外にもフィルタを適用し、アプリケーションに適用できるので、使う場面も多くなるかと思います。

次のページ
フィルタ機能~その2

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト ナオキ(ナオキ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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