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Web系開発のトレンドを牽引する
「IBM ソフトウェア・テクノロジー情報」(後編)

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ユニークなチーム編成で幅広い情報を発信

 今回集まっていただいた4名について米持氏にうかがった。「今回発表をしてもらった4名は、私がリーダーをしている『ソフトウェアテクノロジー・カウンシル(推進会議)』チームのメンバーです。このチームは、IBMのソフトウェア関連テクノロジーを日本のマーケットに送り出すことを目的として活動しています。製品の情報は数多く提供されていますが、技術に関する情報、特に日本語の情報はあまり提供されていないのが現状であるためです」。

IBMソフトウェア・エバンジェリスト 米持幸寿氏
米持氏:IBMで扱うテクノロジーのポリシー

 「具体的な活動は、まずオープンソースに関することです。これは、いわゆるLAMPだけでなく、IBMが提供するオープンソース、つまり『素人ではなくコンピュータベンダが中心に推進するオープンソース』の情報提供です。プロフェッショナルが集まって作っているオープンソースのテクノロジーを紹介しています。もう一つはオープンスタンダードで、W3Cなど標準化に関する情報を提供しています。これに最も近いのは浦本氏がいる基礎研究所で、ここでは大きなものではSOAPやWS-Securityの標準化に直接関わっています」。

 「またIBMは、9月に新しくスタンダードのポリシーを発表しました。これはIBMが標準化団体などに投資する際のポリシーをまとめたもので、その団体のプロセスが明確であるといった、いくつかの要件をクリアしている団体に対してのみ投資するというものです」。

 「もう一つは『オープンアーキテクチャ』で、オープンなテクノロジの推奨をしています。例えばJavaに投資していますが、Javaはオープンなテクノロジであり、多くのプラットフォームをサポートしているためです。最終的にはテクノロジをクロスブランドで提供していくようなことを考えています。一方で、セキュリティやインターフェイス技術、Web 2.0といった、単体の製品にはならないが多くの製品が関係するようなテクノロジもトピックとして扱っています」。

 また、このチームは編成がユニークであることも特徴だ。これは米持氏がいろいろなところに声をかけているためで、今回のメンバーも和田氏と須江氏はソフトウェア事業部、野口氏は神奈川県大和市にあるソフトウェア研究所、浦本氏は基礎研究所と、部門的に異なるメンバーが集まっている。このほかにも幕張でベータワークスを行っているスタッフや、日本IBMの半数にあたるテクニカルの人的リソースをまとめているリーダーも巻き込んでいるという。

 読者に向けてのメッセージをうかがったところ、「現在、外部に向けて情報発信しているものにテクノロジサイト『ソフトウェア・テクノロジー情報』があります。IBMの技術情報はほとんどが英語のものなので、このサイトを中心に日本語の技術情報をどんどん発信していきます。ぜひ情報収集の場として活用してください。また同時に、IBMの外にも英語ができる技術者の方が多くいらっしゃいます。テクノロジサイトはwikiになっているので、IBMのIDを取得することで記事を作成することもできます。このような方にはぜひ、情報発信の場として活用して欲しいと思います。発表の場もたくさんありますので、ぜひ立候補してください」。

 Wikiへの参加には、お問い合わせページより米持氏あてのメッセージを送るか、IBMの取り組む新技術を紹介するセミナー『渋谷テクニカルナイト』に参加して立候補するかの2通りあるそうだ。新技術に参画できるチャンス。IBMソフトウェア・テクノロジー情報に関する技術に没頭している技術者は、ぜひとも立候補してほしい。

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この記事の著者

吉澤 亨史(ヨシザワ コウジ)

元自動車整備士。整備工場やガソリンスタンド所長などを経て、1996年にフリーランスライターとして独立。以後、雑誌やWebを中心に執筆活動を行う。パソコン、周辺機器、ソフトウェア、携帯電話、セキュリティ、エンタープライズ系など幅広い分野に対応。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://codezine.jp/article/detail/3327 2008/12/03 08:00

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