SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

developerWorks Liaison(AD)

ニーズの細分化が進むエンタープライズシステムとマッシュアップの関係

「企業システムをマッシュアップ型に変えるには」セッションレポート

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ニーズの細分化が進むエンタープライズシステム

 種々のデータをどうつなぎあわせるかという感覚を持つということは大切だと米持氏はいい、同社のロッド・スミス氏が数年前にWeb 2.0カンファレンスで語った言葉「重要なのは想定しないこと。たくさんある仕事はすべて想定できない。そういうところをねらうのがWeb2.0」を挙げた。続けて米持氏は、「Lotus Mashups」でのIBMとCodeZineのフィードのマッシュアップを行う操作のデモを行い、フィードの一覧から記事タイトルをクリックすると、その記事を画面内に表示するといったRSSリーダーのようなページを作った。

 各製品のデモンストレーション後、米持氏は「エンタープライズの世界は、大きなシステムを作るために動いてきましたが、そのニーズは減少傾向にあります。その一方で、小さいニーズはたくさん残っていて、それをこれまでの技術でやっていてはものすごくお金がかるため、別の技術が登場しました。小さなニーズを実装するために皆がプログラマになるのは無理なので、難しい部分はクラウドの中に閉じ込めてしまって、エンドユーザーが容易に組み合わせられるところまで用意しているのです」と、一連のマッシュアップ製品のまとめとして、新しいビジネスアプリケーションの姿について語った。

セキュリティ

 エンタープライズを対象とした製品にはセキュリティの配慮がされていなければならない。米持氏は最後に「Secure Mash technology」を紹介した。悪意のある誰かが、地図のプログラムをダウンロードしたときに、ブラウザの中をスキャンしたログ中に住所と電話番号らしき一覧を見つけたら、自分のサーバーに送り返すということをしたら、情報漏洩となる。Secure Mash technologyは、そのような悪意のあるコードが別のコンポーネントにアクセスしにくくする技術で、この例の場合、漏れては困る住所一覧の情報から地図にアクセスはできても、その逆はできないようにできるものだ。

エンタープライズを対象としたマッシュアップでは、セキュリティ対策が特に重要
エンタープライズを対象としたマッシュアップでは、セキュリティ対策が特に重要

 今回米持氏が話した取り組みは「IBM ソフトウェア・テクノロジー情報」に詳しい。

この記事は参考になりましたか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
developerWorks Liaison連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/3619 2009/02/26 14:02

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング