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Google App Engine for Javaを使ってみよう!

Google App Engine for Javaを使ってみよう!
(6)Mail Java API

Google App Engine for Javaを使ってみよう! (6)

 この連載では2009年4月に発表されたJava版のGoogle App Engineを解説します。今回はGoogle App Engine上から簡単にメールの送信ができるAPI「Mail Java API」の使い方を勉強したいと思います。

はじめに

 Googleのインフラで実行されるクラウドサービス Google App Engineが2009年4月7日にJavaに対応しました。Javaエンジニアにも利用できるようになった、Google App Engineを一緒に勉強して行きましょう!

 今回は、Google App Engine上から簡単にメールの送信ができる「Mail Java API」を勉強したいと思います。

対象読者

  • ウェブサービス開発に興味のあるJavaエンジニア
  • Google App Engine for Javaに興味がある方

必要な環境

  • 「Google Plugin for Eclipse」がインストールされている、Eclipse 3.3(Europa)か3.4(Ganymede)

 開発環境の構築手順については、第1回の解説を参照してください。

Mail Java APIとは?

 Google App Engineでは、メールを配信するMail Java APIが提供されています。Mail Java APIは、標準APIのJavaMail (javax.mail)として利用できるので、JavaMailを使ってプログラムを書いたことのある方はすぐに利用できます。

 Mail Java APIでは、以下のようなメール配信に必要な機能をすべて備えています。

  • 差出人の設定
  • 返信先の設定
  • あて先の設定
  • CCの設定
  • BCCの設定
  • タイトルの設定
  • 本文の設定(テキスト/HTML)
  • 添付ファイルの設定 
制限

 添付ファイルを含めた送信できるメールのサイズは最大1メガバイト、管理者が受信者の場合16キロバイトに制限されています。

Mail Java APIを使ってみよう!

 まず、「test@example.com」宛にメールを送信するソースコードを見てみましょう。

InternetAddress address = new InternetAddress("test@example.com", "あて先名", "iso-2022-jp");  // (1)

MimeMessage message = new MimeMessage(session);
message.setFrom(address);  // (2)
message.addRecipient(Message.RecipientType.TO, address);  // (3)

message.setSubject("Google App Engineからのメールです", "ISO-2022-JP");  // (4)
message.setText("連載記事「Google App Engine for Javaを使ってみよう!」をよろしく!");  // (5)
Transport.send(message);  // (6)

 大まかに次の流れでメール送信を行います。

  1. メールアドレスを作成
  2. 送信元アドレスを設定 
  3. 送信先アドレスを設定 
  4. タイトルを設定
  5. 本文を設定
  6. 送信

 次節から、具体的にサンプルプログラムを作成して検証していきます。

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この記事の著者

山下 大介(ヤマシタ ダイスケ)

  京都大学を中心とした、産官学共同プロジェクトのSOBAプロジェクトに参加後、同プロジェクトで開発したP2P配信によるVoIP技術を2005年に商業化。オープンソース、VoIP、P2P、クラウドコンピューティングに精通。趣味はGoogleの追っかけ。現在は、株式会社SOBAプロジェクト取締役。ブログ:『~ ミネルヴァの梟は黄昏とともに飛び始める ~』所属:株式会社SOBAプロジェクトGoogle Developer Day 2008サポーター, 2009サポーターGoogle App Engine API Expert

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/3917 2009/06/03 14:00

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