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ComponentZine(MultiRow)

社員向け企業内融資の計算を行うアプリケーションを作成する

MultiRow for Windows Forms 6.0Jで多機能な入力フォームを実現する

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作成したデザインをフォームに反映する

 ここまで作成したら、GcMultiRowコンポーネントのデザインをフォームに反映させます。

デザインをフォームに反映させる手順

 デザインをフォームに反映させる手順は、次のとおりです。前回の記事と同じ手順でも行えますが、バージョン6.0Jではより簡単に反映できるようになりました。

  1. フォームデザイナに切り替え、Visual Studioの「ビルド-リビルド」メニューを実行します。
  2. 配置したGcMultiRowコントロールを選択し、スマートタグをクリックします。
  3. スマートタグの項目から[テンプレートの選択]のドロップダウンリストをクリックします。
  4. ドロップダウンリストから任意のテンプレートを選択します。
    ※注意

    ドロップダウンリストにプロジェクト内のテンプレートが表示されない場合、プロジェクトを一度ビルドしてください。

  5. 以降、デザイナでグリッドのデザインを変更したときは、Visual Studioの「ビルド-リビルド」メニューを実行します。この操作を行わないと、GcMultiRowコンポーネントのデザインをフォームに反映することができません。

1行だけしか表示できないようにする

 また、デフォルトではGcMultiRowコンポーネントの「AllowUserToAddRows」プロパティがTrueに設定されています。そのため、ユーザーはGcMultiRowコントロールの最下行に表示される行エディタを使用して、プログラム実行時に自動的に行を追加できます。

 この操作をせずに、1行だけしか表示できないようにしたい場合は、このプロパティをFalseに設定します。ただし、このままではrowセクションがまったく表示されなくなってしまうので、1行だけ有効にするためにGcMultiRowコンポーネントの「RowCount」プロパティを「1」に設定します。この処理はコードから行うので、フォームのLoadイベントハンドラにこの式を記述します。

 これで、単票の帳票にできます。

Visual Basic
Public Class Form1
	Private Sub Form1_Load(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles MyBase.Load
    	Me.GcMultiRow1.RowCount = 1
    End Sub
End Class
C#
public partial class Form1 : Form
{
    private void Form1_Load(object sender, EventArgs e)
    {
        this.gcMultiRow1.RowCount = 1;
    }
}

まとめ

 MultiRow for Windows Forms 6.0Jは、バージョンアップでさらに多機能で使いやすいグリッドコントロールになりました。ヘッダーセクションで入力ができるようになったことで、単票形式の帳票ではヘッダーセクションだけでフォームを組み立てることも可能です。また、入力検証機能を標準で持っているため、面倒な入力エラー処理を組み立てなくても済むのは大変助かります。

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この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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