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Webアプリケーションフレームワーク「Catalyst」入門

初めてのCatalyst入門(4) URLパスとリクエストパラメータ

リクエスト情報やパラメータ、日本語文字列などのデータの取り扱い方法


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query_paramアクション

 paramメソッドを使用してパラメータの値を取得するquery_paramアクションは次のようにRoot.pmに定義します。

[リスト21]query_paramアクション
package ParamSample::Controller::Root;

# 省略

sub query_param :Local {
  my ( $self, $c ) = @_;
  # (1)titleパラメータを取得
  $c->stash->{title} = $c->req->param( 'title' );
  # (2)catパラメータを取得
  my @cats = $c->req->param( 'cat' );
  $c->stash->{category} = join(', ', @cats);
  # (3)テンプレートを指定
  $c->stash->{template} = 'query.tt';
}
(1)titleパラメータを取得

 Catalyst::Requestparamメソッドを使用して、titleパラメータの値を取得し、Stashに登録します。

(2)catパラメータを取得

 Catalyst::Requestparamメソッドを使用して、catパラメータの値を配列として取得します。取得した配列はjoin関数で連結し、カンマ区切りの文字列としてStashに登録します。

(3)テンプレートを指定

 パラメータを表示するためのテンプレートファイルを指定します。次のURLをWebブラウザで表示させ、パラメータを入力して送信してみましょう。

http://<ホスト名またはIPアドレス><:Port>/select/param
query_paramアクションを呼び出すフォーム画面
query_paramアクションを呼び出すフォーム画面

 titlecategoryの値を入力して[送信]ボタンでquery_paramアクションを実行します。

query_paramアクションによりパラメータの値を表示する画面
query_paramアクションによりパラメータの値を表示する画面

query_parametersアクション

 parametersメソッドを使用してパラメータの値を取得するquery_parametersアクションは次のようにRoot.pmに定義します。

[リスト22]query_parametersアクション
package ParamSample::Controller::Root;

# 省略

sub query_parameters :Local {
  my ( $self, $c ) = @_;
  # (1)titleパラメータを取得
  $c->stash->{title} = $c->req->parameters->{title};
  # (2)catパラメータを取得
  my $cats = $c->req->parameters->{cat};
  if (ref($cats) eq 'ARRAY') {
      $c->stash->{category} = join(', ', @{$cats});
  } else {
      $c->stash->{category} = $cats;
  }
  # (3)テンプレートを指定
  $c->stash->{template} = 'query.tt';
}
(1)titleパラメータを取得

 Catalyst::Requestparametersメソッドを使用して、titleパラメータの値を取得し、Stashに登録します。

(2)catパラメータを取得

 Catalyst::Requestparametersメソッドを使用して、catパラメータの値を取得します。その後、ref関数により参照先が配列なのかスカラ値なのかを判定し、配列の場合にはjoin関数でカンマ区切りの文字列としてStashに登録します。スカラ値の場合にはそのままStashに登録します。

(3)テンプレートを指定

 パラメータを表示するためのテンプレートファイルを指定します。次のURLをWebブラウザで表示させ、パラメータを入力して送信してみましょう。

http://<ホスト名またはIPアドレス><:Port>/select/parameters
query_parametersアクションを呼び出すフォーム画面
query_parametersアクションを呼び出すフォーム画面

 titlecategoryの値を入力して[送信]ボタンでquery_parametersアクションを実行します。

query_parametersアクションによりパラメータの値を表示する画面
query_parametersアクションによりパラメータの値を表示する画面

まとめ

 本記事では、URLパスの一部を引数として扱う方法、URLパスのマッチ基準、そしてリクエストパラメータの扱いについて説明しました。

 次回は、複数のアクションを内部で呼び出すためのフロー制御などについて説明していく予定です。

参考資料

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 花田 善仁(ハナダ ヨシヒト)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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