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ComponentZine(PlusPak)

ファンクションキーの切り替え機能を持った.NETアプリケーションを作る

PlusPak for Windows Forms 6.0Jを使ったエディタアプリケーションの作成(2)

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GcClassicFunctionKeyコントロールの配置と設定

 GcClassicFunctionKeyコントロールを配置し、スタイルを設定します。GcClassicFunctionKeyコントロールは、フォームに配置するとデフォルトで1つのキーセットが組み込まれているので、このキーセットのスタイルを設定します。そして、もう1つキーセットとスタイルを追加して、それぞれ違う機能を割り当てます。

フォームへの配置とボタンの作成

 ツールボックスからGcClassicFunctionKeyコントロールをフォームにドラッグ&ドロップします。デフォルトではDockプロパティが「Bottom」になっているので、これを「None」に変更し、RichTextBoxコントロールの下、[閉じる]ボタンの横に配置します。

 また、ボタンの数も[F1]~[F12]と[Home][End][PageUp][PageDown]の計16個が表示されています。このプログラムでは、[F1~F4]の4つのファンクションキーを使用するように設定するので、このキーの数を減らします。

  1. GcClassicFunctionKeyコントロールのタスクメニューから[キーセットを設定]を選択します。
    タスクメニューから[キーセットを設定]を選択
    タスクメニューから[キーセットを設定]を選択
  2. 「KeySets」コレクションエディタが表示されます。このエディタを使用して、キーセット全体の設定を行います。表示するキーの数を調節するには、エディタにある[ボタン配列]ボタンをクリックします。「キーセット」エディタが表示されるので、「表示したくないキー」を下のペインにドラッグ&ドロップします。
    [ボタン配列]ボタンをクリックすると「キーセット」エディタが表示される。「表示したくないキー」を下のペイン(青枠部分)にドラッグ&ドロップする
    [ボタン配列]ボタンをクリックすると「キーセット」エディタが表示される。「表示したくないキー」を下のペイン(青枠部分)にドラッグ&ドロップする
  3. 「キーセット」エディタを閉じてタスクメニューに戻り、「ボタン配列」を「4|4|4|4」から「4」に変更します。このプロパティは、キーの並びを何個ずつ区切るのかを設定するプロパティで、区切る個数を「|」(縦棒)で区切って指定します。今回は4個しか使用しないので、プロパティの値を「4」に変更します。
    プロパティの値を「4」に変更
    プロパティの値を「4」に変更
4つのキーが表示される
4つのキーが表示される

デフォルトキーセットのスタイル設定

 今度は、スタイルを設定します。デフォルトでは、ボタンの形状は「フラット」になっているので、これを「3D形状」に変更し、ボタン表面の文字とアイコンを設定していきます。

  1. GcClassicFunctionKeyコントロールのタスクメニューから「スタイルセットを設定」を選択します。
  2. 「StyleSets」コレクションエディタが表示されます。このエディタで、GcClassicFunctionKeyコントロールのスタイルを設定します。まず、[追加]ボタンの横の[▼]ボタンをクリックします。追加するスタイルのテンプレートがドロップダウンするので、ここから「ThreeDStyleSet」を選びます。スタイルには「ThreeDStyleSet1」という名前が付けられています。

     なお、使用できるスタイルは、次のものがあります。

    • Office形式のフラットな描画スタイル(ActiveFlatStyleSet)
    • フラット形式の描画スタイル(FlatStyleSet)
    • ポップアップ形式の描画スタイル (PopupStyleSet)
    • 3D形式の描画スタイル(ThreeDStyleSet)
    • XPテーマに対応した描画スタイル(XPThemeStyleSet)
    リストから「ThreeDStyleSet」を選択
    リストから「ThreeDStyleSet」を選択
  3. 次のプロパティを変更します。
    プロパティ 設定値 機能
    AlignHorizontal Center ボタン表面の文字の水平方向の位置
    BackColor 192,255,255 ボタン全体の背景色
  4. 「StyleSets」コレクションエディタを閉じてタスクメニューに戻り、「使用するスタイルセット」プロパティで「ThreeDStyleSet1」を選びます。これで、今設定したスタイルが適用されます。
    作成したスタイルが適用され、ボタンの背景が水色になり3D表示のキーになる
    作成したスタイルが適用され、ボタンの背景が水色になり3D表示のキーになる
  5. タスクメニューから再び「キーセットを設定」を選択します。「KeySets」コレクションエディタの右のペインは、[F1]から順番に各キーの個別のプロパティを設定するプロパティウィンドウになっています。設定できるプロパティの数は少ないですが、個々のボタンの背景色や文字色、表示文字、画像表示などの設定が行えます。
    ここで、4つのボタンの表示文字とアイコン、ツールチップを次のように設定します。ImageIndexプロパティは、ImageListコントロールに格納してあるアイコンのインデックス番号を設定します。設定するボタンはリストから選びます。
    ボタン Text ImageIndex ToolTipText
    F1 保存 アイコンのインデックス番号 データをファイルに保存します。
    F2 コピー アイコンのインデックス番号 選択した文字列をコピーします。
    F3 ペースト アイコンのインデックス番号 コピーしたデータをカーソル位置にペーストします。
    F4 カット アイコンのインデックス番号 選択した文字列を切り取ります。
    設定するボタンはリストから選ぶ
    設定するボタンはリストから選ぶ
アイコン付きのボタンが作成され、ツールチップも表示される
アイコン付きのボタンが作成され、ツールチップも表示される

次のページ
2番目のキーセットの作成

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この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/4695 2009/12/11 14:00

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