先日から愛機の調子が思わしくありません。突然フリーズ/リセットかかるんです。頻度はさほどに多くはないけどおっかなくて仕方がない、そこそこ動いているうちにもう1台新調することにしました。こんなこともあろうかと以前から少しずつ揃えていたパーツたちのおかげで予算にかなりの余裕があり、思い切ってイマドキのi7-2600Kに16GBのメモリを積んだゴキゲンな2号機ができあがりました。目下作業環境の引越中です。
CPUを奮発したおかげで論理8コア、8つのスレッドが同時に走る素敵な環境。遊ばせておくのはもったいなく、しばらく遊んでほったらかしになっていたインテルTBB(Threading Building Blocks)を再度試してみたくなりました。TBBはこれまでに何度かネタにしてきましたが、今回はスレッドの同期(Synchronization)のお話です。
前準備:スレッドの起こしかた
TBBでのスレッドの生成と起動はとっても簡単、関数オブジェクト:funを引数にtbb::tbb_threadのインスタンスを生成すれば、その時点でスレッドを生成し、そのスレッドの中でfun()が実行されます。引数のある関数オブジェクトの場合、引数が2つまでならtbb_threadのコンストラクト時に与えることができます。また、スレッドの終了を待つにはjoin()を呼び出します。
#include <tbb/tbb.h> #include <iostream> using namespace std; // function void sigma_function(int n, int* result) { int sum = 0; for ( int i = 1; i <= n; ++i ) { sum += i; } *result = sum; } // class class sigma { int result_; public: void operator()(int n) { int sum = 0; for ( int i = 1; i <= n; ++i ) { sum += i; } result_ = sum; } int result() const { return result_; } }; int main() { // 関数をスレッドに int sum_f; tbb::tbb_thread thread_f(&sigma_function, 10, &sum_f); // クラスをスレッドに sigma sigma_object; tbb::tbb_thread thread_o( sigma_object, 10); // lambda auto sigma_lambda = [](int n, int* result) { int sum = 0; for ( int i = 1; i <= n; ++i ) { sum += i; } *result = sum; }; // lambda式をスレッドに int sum_l; tbb::tbb_thread thread_l( sigma_lambda, 10, &sum_l); // 終了を待って出力 thread_f.join(); thread_o.join(); thread_l.join(); cout << sum_f << ' ' << sigma_object.result() << ' ' << sum_l << endl; }