基調講演
広報担当の保坂です。PyCon JP 2011では、Tarek Ziade氏を迎え基調講演をしていただきます。ここではスピーカーと基調講演の内容について簡単に紹介します。
講演者について
Tarek Ziade氏はフランス、ディジョン市在住のPython開発者です。現在はMozillaコーポレーションのServicesチームに所属し、Python開発者として活躍しています。フランスではAfpyというPythonユーザーズグループを設立し、各種雑誌でPythonについての記事を書いています。日本ではアスキー・メディアワークスが出版している『エキスパートPythonプログラミング』の原著者であり、"Petit guide a l'usage du developpeur agile"という書籍(これはフランス語版のみ)を出版しています。
Pythonのコア開発者として新しいパッケージング基準(PEP 345, 376, 386, 381)に取り組んでおり、その実装としてDistutil2, PyPI, Distributeの開発に携わっています。Python Insider(日本語訳もあります)というBlogでも記事の執筆を行っています。
依頼した理由
今回PyCon JPの基調講演でTarek氏に依頼した理由として、Pythonの特定のツールやフレームワークではなく、Python全体について話していただける人を選びたい、ということがありました。また、次の英語トラックの紹介にも関わってきますが、外国から講演者を招いて英語で講演していただくというのは、国際的な会としたいという座長の思いもあり、企画当初から念頭に置かれていました。
日本における知名度という意味でも、『エキスパートPythonプログラミング』原著者ということで直接名前を知らなくても、著書が知られているということも重要なポイントだと考えています。
講演内容
まだ確定したわけではありませんが、主に氏が携わっているパッケージ周りの開発の話を絡めつつ『Expert Python Programmingが出版されてからのPython3, Packaging, Web frameworkの進歩(仮)』といった内容でお話いただく予定です。