2 執筆者紹介(共通の質問項目)
2.1 筆者プロフィール
花井 志生(ペンネーム 宇野るいも)。入社当時は組み込み機器のソフトウェア開発、その後、サーバサイドJavaを用いたソリューション開発を中心に担当。最近はコンピュータに人間らしくピアノを弾かせることに熱中。
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2.2 代表的な執筆の成果物を教えてください
2.2.1 書籍
- 『Strutsプログラミング講座』 宇野るいも 著、arton 著、アスキー、2003年6月
- 『Javaプログラミングの処方箋』 宇野るいも 著、arton 著、翔泳社、2004年7月
2.2.2 翻訳
- 『Clean Code アジャイルソフトウェア達人の技』 Robert C. Martin 著、花井志生 訳、アスキー・メディアワークス、2009年5月
- 『Oracle Coherence入門』 Aleksandar Seovic 著、Mark Falco 著、Patrick Peralta 著、花井志生 訳、アスキー・メディアワークス、2011年1月
2.2.3 雑誌
- 『開発の現場 コーディングの掟』 2006年7月~2008年4月(翔泳社)
- 『Javaシステムに異常あり』 2008年4月~2008年9月(日経SYSTEMS)
2.2.4 Web記事
- developerWorks 『Groovy を DSL として用いてプラグイン機能を実現する』 2008年3月
2.3 そのような執筆活動を行うようになった切っ掛けを教えてください
学生時代(30年近く前)は、主にハードウェアの製作記事を工学社のI/Oという雑誌に書いていました。まだ8bitパソコン全盛の時代です。キーボード端子につなげるジョイスティックとか、HDDのインターフェースカードとかの製作記事を書きました。あの頃は各社のパソコンの回路図が公開されていたので、こんなことができたのです。良い時代でした。
2002年頃にartonさんに誘っていただいて、それ以来Javaに関する書籍を執筆しています。artonさんとは、POSの標準化団体で知りあいました。今は残念ながらこうした標準化団体に参加していませんが、当時はいろいろな会社の技術者と知り合えて良い経験になりました。
2.4 執筆活動のモチベーション(or やってよかったこと)は何ですか?
正直、学生時代は国語も英語もあまり得意ではなかった自分が、こうして執筆、翻訳活動を続けているのは不思議です。自分でも意外でしたが文章を書くこと、何かを噛み砕いて説明することが割と好きなようで、それが続いている理由なのだと思います。
私が勤務する会社には、Publicationという評価項目があり、論文や特許と並んで、執筆活動も評価の対象になるので、その点は社内的にも幾らかのメリットがあると言えるかもしれませんが、もっと直接的に仕事の役に立つこともあります。まだ新しい技術を調査して執筆した場合には、それが後で仕事の役に立ったり、あるいは仕事で経験したことを文章にまとめることで、頭の中が整理できたり新しい考えが浮かんだりすることもあります。
あとオフ会なんかで、初めて会った有名な技術者の方が自分のことを知っていてくれたりというのも、ちょっとした嬉しい点ですね。
2.5 個人的に理想としている筆者、文章などはありますか?
実はそういうのがないんです。あまり文学にも興味なかったですし。幼稚園から小学校の低学年くらいのころは、図鑑とか百科事典を見ているのが好きだったので、その頃に読んだ文章の書き方が多分自分の文章の基礎になっているのだろうと思います。
2.6 執筆における失敗談、ブレイクスルーなどがあれば教えてください
最初の頃は不慣れでいろいろと編集さんに迷惑をおかけしたと思います。今、執筆の勉強会をやってみると、(あらかじめ伝えておいても)皆さん、まとめを書くのを忘れていて、そういえば自分もそうだったなぁと。
ブレイクスルーというほどのものでもありませんが、Strutsの本を書いていたころは、Strutsの機能を余すことなく、網羅的に伝えるにはどうすればいいかということをしきりに考えていたように思います。今は、どちらかと言えば重要な部分に絞り込んで、そこを噛み砕いて伝えることの方を重視しているように思います。結果的にそれが良い方向に向いているのか、そうでないのかは良く分かっていません。執筆というのは、なかなか直接的なフィードバックがないのが難しいところだと思います。